これは、純烈メンバーの「若い人にも歌謡曲の魅力を知って欲しい」願いから実現したものだ。さらに、純烈ファンは年齢層が高めの女性がメインであるが、彼女たちに連れられてきた子や孫の世代の女性が純烈ファンとなる現象もあるようだ。これにはネット上で、「純烈の魅力を広める良い機会なんじゃないの」「5000円は無理でも3000円ならばお小遣いの範囲でなんとかなりそう」といった声が聞かれた。だが、同時に開催日時にツッコミも入っている。
6月12日は水曜日で平日である。さらに、開場は14時、開演は15時とあって、授業のない大学生ならばともかく、小中高校生は学校が終わってからかけつけるというわけにはいかない。そのため、「これって学校サボってでも見に来いってこと?」「いくら好きでも学校サボってコンサート行くのはまずいんじゃないの?」といった声が聞かれる。「この日しか開いてなかったんだろうけど、さすがに土日開催すべきでは」「せめて夕方から夜だよな」といった声も聞かれた。
今回のライブのタイトルは『〜夢は紅白!親孝行!〜「純烈のNHKホールだよマル秘大作戦!」』と銘打たれている。純烈はスーパー銭湯などを巡る地道なドサ回り営業でファンを獲得し、昨年の『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たした。だが、年明けに友井雄亮氏の複数の女性に対する金銭問題やDVを始めとするトラブルが『週刊文春』(文藝春秋)に報じられ、友井氏はグループを脱退し芸能界から引退した。純烈は4人で活動を再開したが、友井氏騒動から半年ほどでのNHKホールでのライブに、「これってもう紅白シフトでNHKと話ついてんのかな」「やっぱり1年くらいは間置かなきゃいけないんじゃないの」といった声が聞かれる。
純烈は良くも悪くもインディーズ精神のあるグループである。平日昼間に学割ライブを設定してしまうのも、脇が甘いと非難を受けても仕方がないのではないだろうか。