search
とじる
トップ > スポーツ > スーパーFMWの魅力(4)「新旧FMW女子プロ対決」

スーパーFMWの魅力(4)「新旧FMW女子プロ対決」

 スーパーFMW・電流爆破20周年記念興行第1弾のメインイベントは、最終試合のハードコア・ストリートファイト有刺鉄線ボード画鋲デスマッチである。
 最終試合に入る前に茜ちよみ『ダイナマイト・バンプ』代表の歌謡ショーと、スーパーFMWの嶋田俊昭会長の挨拶が行われた。茜代表はセーラー服姿で演歌を熱唱。嶋田会長は「20年前に電流爆破デスマッチでFMWを世に知らしめた。本日も感動と思い出に残る試合を期待する」と述べた。
 この最終試合は、レフェリーが危険と見なしたもの以外は何でもありの試合で、画鋲や有刺鉄線ボードが会場に運び込まれた。対戦カードはターザン後藤、シャーク土屋、鶴巻伸洋、鮎川レイナ組とミスター・ポーゴ、松本トモノブ、羽沙羅、ナカタ・ユウタ組である。松本は「二代目レザーフェイスより俺を使ってください」と志願し、上記のカードとなったという。ターザン後藤の登場時は「ゴ・ト・ウ」コールが会場から起こった。

 このカードは様々な選手で構成されている点が特徴である。総合格闘技(鶴巻伸洋)、女子(シャーク土屋、羽沙羅)、ニューハーフ(鮎川レイナ)である。初期のFMWにあった「何が飛び出すかわからないおもちゃ箱をひっくり返したような世界」を意識して、皆をデスマッチに入れたという。
 特にシャーク土屋と羽沙羅の新旧FMW女子プロ対決は見物であった。シャーク土屋はFMWで活躍し、工藤めぐみの引退試合で電流爆破マッチの対戦相手になるなどの経験がある。このシャーク土屋は、スーパーFMWで活躍する羽沙羅に対し、ファックスで以下の声明を届けていた。

 「以前、羽沙羅がFMW女子やオレについていろいろ言っていると聞いた。羽沙羅! FMWの女子を甘く見るな! これからオマエがナンボのものか見てやる!」
 その言葉に違わず、シャーク土屋は羽沙羅を猛攻し、キャリアの違いを見せつけた。シャーク土屋は、羽沙羅を場外に押し出し、有刺鉄線スティックで喉を刺し、鎖鎌で首を絞めた。総じてシャーク土屋が圧倒したものの、羽沙羅も見せ場を作った。後半ではシャーク土屋にジャーマン・スープレックスを決めた。
 また、シャーク土屋から逃れてリングに上がった羽沙羅は、ターザン後藤と一騎打ちを行った。羽沙羅はターザン後藤に果敢に攻撃するが、凶器で反撃される。それからターザン後藤は有刺鉄線ボードをリングに運び、リング内の羽沙羅に投げつけ、上から踏みつけた。羽沙羅は有刺鉄線が身体に刺さり、なかなか取れない状態になった。
 ターザン後藤は他の選手にも猛攻した。相手を有刺鉄線ボードに投げつけようとして、逆に自分がぶつけられることもあったものの、最後は画鋲の上へのフェースバスターからフォールを決めて勝利した。
 試合終了後はミスター・ポーゴが「今日の試合でターザン後藤をますます好きになった」と叫び、ターザン後藤が「ここから新しいFMW伝説が始まる」と締めくくった。電流爆破20周年記念興行第2弾は、10月2日を予定している。

(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者 林田力)

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ