先発・高橋優貴とバッテリーを組むも、4回3失点とピリッとしなかったこの日の試合。「高橋優貴が投げたところまでしか見ていないんだけれども」という堀内氏は、炭谷に対し「高橋優貴のいいところはなんだい?」と問いかけた。
「変化球だよね。今の高橋はまっすぐで抑えられるピッチャーではないよ。まっすぐを上手く使って変化球で勝負してやらないと コントロールも良くなかったしね」と、自身でその答えを述べた堀内氏。その後、「入団したばかりで経験がないんだから そういう時こそ本人が少しでも自信を持って投げられるように工夫してやらないと」と炭谷に指摘した。
「苦しい状況であってもどんと構えて 若いピッチャーの良さを少しでも引き出してやろうとするのがベテランキャッチャーに求めるところだよ」とさらにアドバイスを重ねた堀内氏。最後は「頼んだよ、炭谷!」と、エールを送って記事を締めくくった。
今月4日に続き、再びブログで炭谷に物申した堀内氏。これを受けたネット上には「自分も全く同じこと思ってた」、「いや今日変化球多くなかった?」、「オープン戦は色々試してもいいと思うけどなあ」といった様々なコメントが寄せられている。
同日のオープン戦では「2打数2安打」、さらには2つの盗塁を阻止するなど、リード面以外では結果を残している炭谷。ただ、堀内氏は「年俸1.5億円(推定)・3年契約」という条件でチームに入団したFA戦士に対して、まだまだ多くのものを求めているようだ。
小林誠司、大城卓三といった選手と共に、正捕手争いを展開している炭谷。堀内氏から喝ではなく“あっぱれ”をもらうには、言うまでもなくこの争いを勝ち抜くことが第一。残り6試合となったチームのオープン戦で、信頼に足るだけの結果を出すことはできるだろうか。
文 / 柴田雅人