群雄割拠の新日プロにまたひとつ新勢力が産声を上げた。
この日の会見には中邑、後藤洋央紀、稔、ミラノコレクションATの新生ブラック軍が出席。11日の両国国技館大会で中邑が復帰したことに伴い、これまで「新生ブラック軍」としていたユニット名を新たに「RISE」とすることを発表した。
RISEを組成するのは会見に臨んだ日本人3人とイタリア出身のミラノ、さらには外国人助っ人のジャイアント・バーナード、トラヴィス・トムコ、プリンス・デヴィットの計7人。会見ではリーダーの中邑が「僕らにはIWGPヘビーやジュニアのベルトを狙う者、またタッグのベルトを狙う者がいる。それぞれの志が同じ方向ではないですけど、互いにサポートして闘っていく」と所信表明した。
装いを新たにスタートを切った「RISE」だが、現在のセルリアンブルーのマットには本隊、レジェンド、ドヒール軍団GBHがひしめく軍団抗争の真っただ中。早くも次期シリーズからレジェンドやGBHといった他のユニットとの対戦も決定しているが、RISEが目指すのはあくまで早期の完全制圧だ。
リーダーの中邑が「GBH、レジェンドが相手だろうと一切動じない。早々に倒して勢いをつけたい」と口火を切れば、後藤も「GBH?ヤツらは自分たちを引き立たせる上で良い相手なんじゃないですか」とほくそ笑んだ。
「RISE」の野望は新日プロでの政権奪取にとどまらない。「この国際色豊かなメンバーで世界へ向けて昇っていく。その意味もあってRISE(昇る)って名前にした」(ミラノ)。世界戦略を目指す上で、今後さらなる大物が加入する可能性もあるという。稔が言う。
「誰かは言えないんですけど、このユニットはある超大物が影の名付け親。この世界は色々な問題があるので、彼が合流するかは分からないですけど、本人もゆくゆくは合流したいと言ってくれている」。そればかりか中邑は追加メンバーの招集についても「素質がある人間ならプロレス界以外の他ジャンルでも勧誘する」と示唆した。
いよいよ中邑を中心に動き出した新勢力「RISE」。果たしてこれまで数々の軍団抗争が繰り広げられてきたセルリアンブルーのマットで彼らはどんな歴史を刻むのだろうか。