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ホラー映画と恋の関係は? 恋愛カウンセラー荒牧佳代が『ザ・ライト -エクソシストの真実-』を読み解く

 『ザ・ライト -エクソシストの真実-』(全国ロードショー中)の公開を記念して、現代の悩める迷い子たちの強い味方・恋愛カウンセラーの荒牧佳代先生に、「ホラー映画で高まる恋愛速度。ダイエット効果」という二つの質問を通して、人間の深層心理についてお聞きした。映画を見る前に、知識として頭に入れておくとちょっとトクする豆知識。

 −−知り合ったばかりの男女が、デートでホラー映画を見ると恋愛速度が高まる?

 視覚を刺激するホラー映画を鑑賞していると、ついつい主人公と共鳴してしまい、「自分の命が危ない!」といった切迫感や恐怖感に襲われ、ドキドキします。今回の『ザ・ライト -エクソシストの真実-』の場合では、善良な市民に悪魔がとり憑き、自らを悪戯に傷つけ暴れまわるシーンがありますが、迫力ある大画面で鑑賞していればなおのこと「自分もいつかあんな悪魔にとり憑かれ、もがき苦しむときがくるかもしれない…と背筋が凍るような感覚にも襲われるでしょう。そんな「生命の危機」に直面するとヒトは無意識にも“子孫を残さなくては!”という本能からの指令がピピッと脳内の視床下部から伝わります。子孫を残そうとする指令とは、ずばり“セックス”の衝動。生命の危機にさらされた(実際そうでなくても映画を見てそう脳が勘違いする)と感じた瞬間は、胸が小さい〜だの顔が好みじゃない〜などと文句を並べて品定めをしている暇もなく、傍にいる女性とカラダを重ね、一刻も早く我が子孫を残すぞ! と男性は反射的に反応してしまうのです。
 一方、カラダに子を宿す女性は、たとえ好みでない男性でも生命の危機にさらされると、ドキドキとした心拍数の上昇とともに自分の身を守る意味で男性を受け入れようとする態勢になりますから、隣にいる男性に助けてもらいたいなという心理が働くようになるのです。ホラー映画を鑑賞した全てのカップルがそうなるとは言えませんが、男女とも落としたい相手がいる場合は、他のジャンルの映画を観賞するより心身ともにインパクトあるホラー映画のほうが、ダイレクトに効果あるかもしれません。ただ、目を開けていられないほど残酷過ぎるものや、美男美女の登場人物がたくさん出てきて目移りする作品はオススメできません。『ザ・ライト -エクソシストの真実-』のような心理的にジワジワくる作品は向いてますね。また、今回のエクソシストは現代のハイテク環境や、その環境下で器用に渡り歩きつつも情緒的に揺れ動く若者の心の機微が見事に描かれています。映画の舞台でもあるイタリアの風景がとても美しく、共に海外旅行に行った気分にもなれるでしょう。

 −−ダイエット中にはホラー映画の鑑賞がいいって本当?

 ホラー映画を見てドキッとすると、心臓の鼓動が高鳴り、血液が身体全体に行き渡ります。映画の登場人物に自分自身を重ね、“自分の身が危険にさらされている”と感じるわけですから、どんなのんびり屋さんでも、バーチャル的に悪魔から逃げ回ったり、エクソシストに助けを求めたりしてしまうでしょう。すると、自然にカラダが戦闘モードに入り、いつでも逃げ出せるようカラダの態勢が整い、反射神経もMaxになります。また、映画に影響されて見た後しばらくはその危険回避能力が残り、このままじゃいけない! といったちょっとした興奮も残るでしょう。さらに、映画のショック効果で心臓がドキドキし、心拍数が上昇した後は体の血流が良くなり代謝もアップ。加え、カラダを俊敏に動かせるよう食欲が低下する事も考えられます。ひたすら爆笑しっぱなしのコメディ映画を見た後は、興奮系ホルモンであるドーパミンやアドレナリンが分泌され、お腹が空く傾向にありますから笑う事もダイエットに向いてますが、観賞後にお酒やご飯を食べ過ぎては逆効果。やはり他の映画よりホラー映画鑑賞のほうがダイエット効果が期待できるでしょう。

 『ザ・ライト -エクソシストの真実-』は全国公開中。

監督:ミカエル・ハフストローム
出演:アンソニー・ホプキンス、コリン・オドナヒューほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C) 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
公式サイト<www.ritemovie.jp>

<荒牧佳代(あらまきかよ)先生プロフィール>
 脳内ホルモンと個人の性格や行動との関連性から男女の恋愛や性に絡む問題、結婚や会社経営にいたる社会問題まで幅広いテーマを鋭く分析し解説する、“人間行動学のエキスパート”。恋愛科学カウンセラー、恋愛コンテンツ企画提供、Web&携帯サイト監修、テレビ、ラジオ、雑誌取材など各マスコミ業界にて活動。やさしい物腰と鋭い洞察力を兼ね備えた、「迷える男女の強い味方」として人気急上昇中。「恋愛科学研究所」所長の他、WEBデザイナー、フォトグラファーとしても活動の場を広げている。
HP<http://www.d-fujita.jp/renaikagaku/>

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