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“リベンジポルノ”で脅し、女子高生に返信を強要した大学生が逮捕 相次ぐ出会い系発端の事件に呆れ声

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画像はイメージです

 出会い系アプリを通じて知り合った男女間で犯罪が起きてしまった。みだらな画像を第三者に送信すると脅し、メッセージの返信を会員制交流サイト(SNS)で知人の女子高生に要求したとして、群馬県警館林署は1日、強要の疑いで、埼玉県和光市南の私立大4年・22歳の男を逮捕した。男は調べに対し、容疑を認めている。

 逮捕容疑は、群馬県内に住む公立高1年の女子生徒・15歳に対して、「お前、無視しただろ」「さらしてオッケーてこと」などといったメッセージを、男が送信した、というもの。男に対する生徒からのSNSでの返信が滞っていたため、生徒のみだらな画像を第三者に送信すると脅し、返信が途切れないように要求した。メッセージは、10月3日午前から27日夜にかけて計7回にわたって送信された。二人は昨年12月に出会い系アプリで知り合ったとのこと。

 ネットユーザーからは「大学まで行ってこれでは、親が泣いているだろう」「この時期の4年生なら就職が決まっているはずなのに、暇なのか」といった、男に対する呆れの声が上がっていた。しかし、こういった事件は、加害者に呆れるだけでは済まない事態になっていた可能性もあった。

 男が女子生徒を脅した内容の「みだらな画像を第三者に送信する」というものは、実行していた場合、リベンジポルノと言われている行為となる。これは、別れた恋人や配偶者に対する報復として、交際時に撮影したみだらな画像をネットに公開するといったもの。このリベンジポルノの関連法案が成立する誘引となった事件は、2013年10月8日に東京都三鷹市で発生した殺人事件だった。トラック運転手の男が、元交際相手の女子高生にストーカー行為を繰り返したのち、刺殺したという痛ましい事件だ。

 三鷹市での事件では、加害者の男と、被害者の女子高生はFacebookで知り合った。二人は遠距離で交際していたが、破局。男はストーカー行為を重ねる中で、女子高生の性的な画像や動画をネット上にアップロードしていた。事件後、リベンジポルノが社会問題として認識されるようになったため、2014年11月19日にリベンジポルノへの罰則を盛り込んだリベンジポルノ被害防止法が成立した。

 どんな知り合い方をした間柄でも、公開されたら困るような写真を送らない・撮らせないことが、トラブルを未然に防ぐための対処法の一つとして大切であることは間違いないといえるだろう。

文/大久保 舞

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