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男と女の官能事件簿 同棲相手を殺害し頭部を切断した歯科助手の女性(1)

 神奈川県大磯町のアパートの一室で、その部屋に住む会社員の奥田正哉さん(29)が遺体で発見されたのは、2006年5月11日の午前11時30分頃のことだった。

 前月の29日、奥田さんから「体調が悪いので仕事を休ませてほしい」と勤め先に連絡があったのを最後に、2週間近く経っても連絡がないままだった。そこで、不審に思った彼の父親がアパートを訪れたところ、死亡している息子の姿を発見したのである。
 ところが、その様子は普通ではなかった。室内は血の海となり、そのなかに奥田さんは、下着姿でうつぶせの状態で倒れていた。
 そして、その頭部が切断され、遺体の近くに転がっていたのだ。

 遺体は死後1〜2週間ほど経っており、畳が出血を吸い込んでどす黒く変色していた。また、遺体の腐敗も進んでおり、部屋には異臭が充満していたという。
 そして、遺体の胸には複数の刺し傷があり、室内からは凶器と見られる包丁も見つかった。奥田さんが何者かに殺され、首を切断されたことは明白だった。
 事件翌日、神奈川県警は、奥田さんと同棲していた元歯科助手の相原芳美(26)を、殺人容疑で逮捕した。
 芳美は4月末にいきなり勤めていた歯科医院を退職し、行方をくらませていた。警察は芳美が事件の事情を知っているとみて行方を追っていた。一方、彼女から居場所を聞いた知人が警察に通報。その内容から県警茅ヶ崎署員が駆けつけ、JR茅ヶ崎駅付近をうろついていた芳美を発見。任意同行して事情を聞くと、犯行を認めたため殺人の容疑で逮捕された。

 逮捕時、芳美はやつれた表情で憔悴しきった様子だったという。11日の事件発覚から13日の逮捕まで、近隣の藤沢市や伊勢原市へと電車で移動し、夜はマンションの非常階段などで寝泊りしたという。逃亡というよりも、自失呆然としてさまよっていたというほうが正しいかもしれない。
 そして、芳美が逮捕された報せに、知人や職場の人々は一様に驚きを隠せなかった。もともと彼女は地味でおとなしい性格であり、学生時代にも問題行動などを起こしたことは一度もなかったという。勤務先だった歯科医院でも同様で、「まじめな仕事ぶりで、院長ほかスタッフから信頼されていた」という。
 そして、同棲していた奥田さんとは、近々結婚する予定だったという。(つづく)

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