世界野球プレミア12で好投を見せたオリックスの“神童”山本由伸のピッチングをテレビで見たドラフト2位ルーキーの紅林弘太郎内野手は、指名を受けた日にも「山本由伸投手を近くで見てみたい」と語っており、数カ月後にはチームメイトになる由伸を見て、改めて衝撃を受けたようだ。
12月14日に大阪市内のホテルで行われた新人選手入団発表記者会見では、背番号「24」のユニフォームに袖を通し「やっとプロ野球選手になったという実感が湧いてきました」と笑顔で語った。
会見では「期待をしてもらっているので、応えられるようにしっかり努力していきたいです。身体は大きいですが守備力と、あとは肩だったり長打力も。特に右にも左にも長打を打てるというところを見てもらいたいですね」と、しっかり前を向いてハッキリとした口調で話していた。西村徳文監督が「みんな堂々としている」と印象を語っていたが、紅林は間違いなくその一人と言えるだろう。
どんな選手になりたいか、の問いには「オリックスではないんですが…巨人の坂本選手が憧れです。球界を代表するような選手になりたいです」と、ドラフト指名時と同じく巨人の坂本勇人の名前を出した。186cmと恵まれた体格で「守備には自信がある」だけに「課題は打撃」とのこと。合同自主トレや春季キャンプでは「野球をやりながら野球に必要な筋肉を付けていく」と体づくりにも励むとした。
ショートが守れる右の大型内野手はオリックスにとってウィークポイント。紅林をしっかり育成できるのか、首脳陣の手腕も問われることになる。他球団の編成が悔しがり、福良淳一GMが絶対に欲しかったという逸材を獲得できたのだから、球界を代表する大型内野手に育ててもらいたい。
(どら増田)