福良淳一GM兼編成部長、牧田勝吾チーフスカウトとともに会見に臨んだ紅林は「今日仮契約を終え、実感が湧いてきましたし、身が引き締まる思いです。『24』という若い番号をいただいたので、その期待に応えられるように頑張ります!オリックスは若い選手が活躍しているイメージなので、自分も1年目から勝負して行きたいです。将来的には3割40本打って、日本を代表する選手になりたいと思います!」と力強く語った。
オリックスは昨年も紅林と同じく、高卒でショートが本職の太田椋内野手を1位で指名している。中堅の安達了一、今年前半はスタメンで起用されていた大城滉二、昨年ドラフト5位で終盤に台頭してきた高卒ルーキーの宜保翔など、チームの内野手は過多な状況にあるが、巨人の坂本勇人内野手を「超える」ことを目標にしている紅林は、小学生から憧れを抱き守り続けてきたショートというポジションに誇りを持っており、「長打も打てるショート」として、このレギュラー争いに加わっていく覚悟を持っている。
現在、オリックスは“ひと桁台”の空き番号が、糸井嘉男が付けていた「7」しかない。ひと桁台への憧れを持っている紅林だが、今は数々の名選手や人気選手がつけている「24」を背負うことで、球界を代表する選手になりたいという思いが強い。オリックスでは今シーズンまで、ファンに愛されていた宮崎祐樹外野手が付けていただけに、思い入れを持つファンも多いはずだ。
体は大きいが、まだプロの舞台で通用するとは本人も思っていない。しかし、素質は素晴らしいものを持っているだけに、覚醒した時は手が付けられそうにない存在になるのは間違いない。特にライバルになるであろう太田との出世レースはオリックスの希望になるだろう。「ルーキーだからといって遠慮することはない」という西村徳文監督の期待に応えてもらいたい。
(どら増田)