会見冒頭で、湊通夫球団社長が「今年は史上最多となる高卒が8名、育成を8選手獲得しました」と今年はフレッシュなドラフトだったことを明かすと、隣りに座った西村徳文監督は「初めて見ましたけど堂々としている印象を受けた」とルーキーたちを高評価。「ユニフォームを着たら先輩、後輩関係ないわけですから、遠慮をしないでほしい」と昨年に続いて、「遠慮をしないで」というメッセージを送り、会見中には時折り笑顔も見られた。
ドラフト1位の宮城大弥投手は「かっこいいユニフォームを着て実感が湧いてきました。チームメイトから『頑張ってこい』と声をかけてもらったので、しっかり頑張って行きたいです。自分は左投手で、右打者に食い込むようなボールが得意なので攻めて行きたい。誰と対戦したいというよりは、各球団の4番打者だったり、クリーンナップを抑えて行けるような投手になりたいです」とユニフォームを着た第一印象を述べると、今シーズン開幕投手を務め、最高勝率のタイトルを獲得した“エース”山岡泰輔投手が今年まで背負っていた背番号「13」を受け継いだことについては、「球界を代表する山岡投手がつけていた番号。自分も日本を代表するような投手になりたい」と「13」を出世番号として受け継いでいく覚悟を示している。
また、ドラフト4位で入団した前佑囲斗投手は、今シーズン最優秀防御率のタイトルを獲得した“神童”山本由伸の背番号「43」を受け継いだ。前は「これからプロの世界で戦うんだという実感が湧いてきました。43番という山本由伸投手が背負ってきた番号を受け継ぐことになったので、この番号を汚すことがないように、自分もエースと呼ばれる投手になれるよう頑張りたいです」と由伸を意識する一方で、同じ高卒ルーキーの宮城に対しても、「頼もしいチームメイトであり、ライバルでもある。右と左(宮城)なんで、お互い一軍に上がって投げて行けるように頑張りたいです」とライバル心を燃やしていた。
フォトセッションでは2人のツーショット撮影をリクエストされるなど、出世番号を背負った2人の物語はこの日からスタートしたと言っていいだろう。今後の出世レースを大いに期待したい。
(どら増田)