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球界因縁のライバル(32)ダルVS田中 弟分・田中の前に立ちはだかるダルビッシュ

 3月に行われたWBCでの活躍で、楽天・岩隈久志と共に近々のメジャー移籍が注目される日本ハム・ダルビッシュ有だが、国内でも話題の義兄弟対決がある。楽天・田中将大との日本のエースの座をかけた争いだ。

 「今度、日の丸のユニホームを着るときは18番が欲しいです」と、WBC2大会連続MVPの日本代表・松坂大輔(レッドソックス)に対し背番号18番争奪戦を挑んだ田中。4年後の第3回WBCでは松坂に代わり、自らの背番号18を付けてマウンドに立ちたいという宣言だった。この田中発言を仕掛けたのが、ほかならぬダルビッシュだったという。
 「松坂さんをいじってみろ」というダルビッシュ指令に田中が応じて、日本代表のエース番号18番の奪回パフォーマンスを演じたのだ。松坂は田中の挑戦状に苦笑していた。というのも、松坂、ダルビッシュ、田中は仲の良い義理の3兄弟という太い絆が出来ていたからだ。
 「WBCから帰ってきて田中はひと皮もふた皮もむけた。別人のように急成長した」と楽天関係者の誰もが認める田中の大変身。その裏には、長男格の松坂、次男格のダルビッシュの親身あふれるアドバイスがあった。「具体的なボールの握りから、投手としての心構えなど、いろいろ学びました」と田中自身が認め、感謝感激している。松坂→ダルビッシュ→田中という日本のエースの系譜が出来上がりつつある。

 しかし、日本人メジャーリーガーの長男格の松坂は別格として、次男格のダルビッシュもいくらかわいい三男坊の田中が相手でも、スンナリと日本のエースの座を明け渡す気はさらさらない。「アイツにはまだまだ負けるわけにはいかない」と新たなライバルとして迎え撃つことを明言している。最多勝、勝率、防御率など投手各部門での激しいタイトル争いが演じられるのは間違いないだろう。
 元祖・怪物投手の松坂がメジャー入りしてからは、ダルビッシュは孤高の日本球界のエースという立場にいた。日本球界、ファンの関心も「今後のダルビッシュに関する興味は、メジャーでどれくらいやれるかだな」という一点に絞られていたと言っても過言ではない。それが、昨年は楽天のエース・岩隈の復活で高次元の戦いになり、今季はWBCで弟分になった田中が最大のライバルとして立ちはだかっている。
 「アイツにはまだ負けられない」はダルビッシュの本音であり、有言実行している。開幕から完投、完封と飛ばし続ける田中と対照的に、しばらくはWBC燃え尽き症候群に悩まされていたが、セ・リーグとの交流戦以来、本来の怪物投手ぶりが復活している。
 「日本のエースと呼べるのは、やはりダルビッシュしかおらんのか」とは、ボヤキ節の楽天・野村克也監督の弁だ。一度右肩違和感を訴えてから完投がなくなった田中に対しては「80球や90球で『いっぱいです、肩が張っています』と言ってくるようでは困る。120、130球くらいは、よそでは投げているだろ。まあ教育が悪い。すべて私の責任です」と辛口のコメントをしている。
 開幕から完投勝利を続ける快投の際に、「マー君、神の子」から「神様・仏様・田中様だね。稲尾の後継者が出来たね」と絶賛した。それだけに、鉄腕・田中の復活、怪物・ダルビッシュとの日本球界のエース争いを、誰よりも熱望しているのだろう。

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