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喫煙者の受難続く! 23銘柄が廃止

 タバコを製造販売するJT(日本たばこ産業)が、5月12日、全96銘柄のうち、販売量が少ないキャスター、チェリーなど23銘柄(※下記参照)を廃止すると発表した。

 JTは東日本大震災で工場などが被災し、生産能力が大幅に落ちた。このため、3月30日から4月10日まで出荷を停止。4月11日より、マイルドセブン、セブンスターなどの売れ筋銘柄に絞って出荷を再開した。現在は主要25銘柄に限って、出荷している状態。

 今後は6月6日よりピースなど11銘柄を、7月上旬よりキャビン・スーパーマイルド・ボックスなど22銘柄を、8月上旬よりキャスター・マイルド・ボックスなど15銘柄を、順次出荷予定。これで、出荷銘柄は73まで拡大する計画だ。

 被災した工場は、福島の郡山工場が5月末に、栃木・宇都宮の北関東工場が6月末までに復旧する予定で、8月には生産体制もおおむね通常に回復する見込み。

 その代償として、売れ行きの悪い23銘柄が廃止される。廃止される銘柄を吸っていた人にとっては、欠品の末のバッドニュースとなった。また、今後の出荷計画は決まったが、まだまだ需要相当量が流通するとは思えず、喫煙者にとって受難は続くことになる。

 ところで、JTでは4月の紙巻きタバコ販売実績が、前年同月比41.1%減と激落。60%を超えていた国内販売シェアは約20%までに落ち込んだ(4月実績)。吸いたいタバコが売っていないため、やむを得ず、ラーク、マールボロ、ケントなどの外国産タバコにシフトした顧客が、供給量回復後に国産タバコに戻ってくれるかどうか、JTにとっては心配のタネだろう。
(蔵元英二)

※廃止となる23銘柄一覧
マイルドセブン・アクア・スカッシュ・メンソール7・ボックス、マイルドセブン・アクア・メンソール・ワン・ボックス、マイルドセブン・FK、マイルドセブン・スペシャルライト・ボックス、セブンスター・ブラック・インパクト、セブンスター・ライト・メンソール、セブンスター・ライト・メンソール・ボックス、ピアニッシモ・ウルトラ・ライト、キャスター、キャスター・ワン、キャスター・メンソール・ボックス、キャビン・プレステージ、ピース・ミディアム・ボックス、キャメル・フィルター・ボックス、キャメル・マイルド・ボックス、キャメル・メンソール・ボックス、キャメル・メンソール・ミニ(東京都限定販売)、ウィンストン・エクストラ3・ボックス、ベヴェル・フレアー・メンソール、フロンティア・メンソール・ボックス、サムタイム・ライト、チェリー、ハイトーン(沖縄県限定販売)

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http://npn.co.jp/article/detail/40266460/

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