フジテレビ夕方のニュース番組『Live News it!』では、速報として加藤綾子キャスターが岩崎容疑者の自宅に警察が家宅捜査に入っていたことを報じ、「男の部屋にはテレビやゲーム機などがあったことが新たにわかりました」と原稿を読み上げる。
さらに、物々しい「部屋にテレビとゲーム機」というテロップに加え、加藤キャスターが「部屋は整然と整理されていて、テレビのほか、ポータブルのゲーム機やテレビにつないで遊ぶゲーム機などもあったことが新たにわかりました」と、あたかもテレビとゲーム機が犯罪の引き金になったかのような報道を行う。
そして、同時間帯の日本テレビ「news every.」も、藤井貴彦アナウンサーが「男の自宅からテレビやゲーム機の他に、ノートなどが見つかっていたことがわかった」と読み上げ、テロップで「部屋からテレビやゲーム機」と表示。日本テレビも、テレビやゲーム機が悪いという印象を与えかねない報じ方をした。
この報道姿勢に、ネットユーザーの怒りが爆発。「なぜテレビとゲーム機を強調するのか」「ゲームのせいということにしたいのか?」「テレビやゲーム機はどの世帯にもある。また漫画やゲームのせいにしたいのか?」と怒りが殺到する。
さらには「テレビでフジテレビや日本テレビを見ている可能性もあった」「仮に部屋からフジテレビの番組や日本テレビの番組が録画されていたらそれを報じるのか?」という批判や、「そこまでしてゲームを弾圧したいのか」「ゲームをしていない人間のほうが珍しい」などの声も上がった。
岩崎容疑者については、部屋にパソコンや携帯電話がなかったことが報じられている。今回なぜニュース番組が、「テレビやゲーム機」を強調したのかは不明だが、「ゲームとテレビ」に目をつけ、視聴者はそこを関連付けて「叩こう」としているのではないかと感じたようなコメントが散見された。
被害者の顔写真やプライベートに踏み込み、ニュース番組出演者が度々「遺族の感情」を無視する行動をとるなど、メディアに厳しい目が向けられている。