憧れのマスターズを前に、渡米前には予選突破を「ノルマ」と語っていた石川が、オーガスタの難コースに跳ね返された。17歳の挑戦は、2日間で幕を閉じた。
初日は5バーディー、6オーバーの73と出入りの激しいゴルフ。それでも1オーバーと予選突破圏内に踏みとどまっていたが、2日目は強い風に悩まされショットに安定感を欠いた。
左から右に強い風が吹く中、1番では「(ショットが好調だった)第1ラウンド後半の気持ちを参考にプレーしたい」と話していたように、強気で攻めたが、ティーショットをやや引っ掛け気味で左へ曲げ、林に打ち込んだ。第3打でもグリーンに乗せることはできなかった。第4打は複雑なフックラインを読み、カップの左ふちをなめたが、パーセーブならず。返しの1打を沈めたが、ボギースタートとなった。
「たとえ最初でつまずいても、最後まで諦めずにプレーしたい」という言葉通り、その後も強気な姿勢は崩さなかった。3番で再びボギーとしたが、8番ではバーディーを奪った。だが9番もボギー。前半9ホールは2オーバー(通算3オーバー)とした。
後半も強い風に苦しみながら5連続パーセーブで粘ると、15番ではバーディーを奪った。「予選突破の目安と思っていた」通算1オーバーにあと「1」まで迫ったが、16、17番でオーガスタの“魔物”に捕らえられた。
16番のティーショットを右のバンカーに入れると、大きく傾斜したグリーンに苦しめられた。アプローチがピンを大きくオーバーし、12メートルから3パットで痛恨のダブルボギー。「力任せの攻めをしてしまった」と悔いが残るホールとなった。
17番もダブルボギーで希望の火は消えた。18番はパーセーブしたが、通算6オーバーの150で予選通過はならなかった。
夢の2日間を終えた石川は「できるだけ楽しくプレーしようと思ったけど、36ホールの間、1度も楽しめなかった。そう簡単ではなかった」と唇を噛んだ。マスターズ史上2番目に若い17歳6カ月で初出場。大会最年少の予選通過を目指したが、甘くはなかった。
それでも「でも、ほかでは味わえない経験もできた。この悔しさがあるから、自分に厳しくできる。またこれから1年間頑張ってここに戻ってきたい」と前を向いた。
貴重な2日間を経験した17歳は今後、さらなる飛躍を見せるはず。タイガー・ウッズ(米国)の21歳3カ月という最年少優勝記録を塗り替えるために。