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【週刊テレビ時評】“女半沢”杏の「花咲舞が黙っていない」が好発進! 8年ぶり連ドラ主演、沢尻の「ファーストクラス」は先行き不安

 高視聴率をゲットしたNHK朝の連続ドラマ小説「ごちそんさん」から、間髪入れることなく、杏主演の「花咲舞が黙っていない」(日本テレビ/水曜日午後10時〜)がスタート。初回(4月16日=10分拡大)視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は17.2%と好発進だった。

 前クールの同枠は、問題ドラマ「明日、ママがいない」(芦田愛菜主演)であったが、その初回は14.0%で、それを大きく上回った。17.2%は今クールの連ドラで最高の数字。

 「花咲舞が黙っていない」は、池井戸潤の「不祥事」「銀行総務特命」が原作で、女版「半沢直樹」といえる作品。杏は事件や不祥事を起こした支店に行って、解決に導く銀行員・花咲舞役を演じている。「半沢」効果で、同ドラマへの注目度も高いことが改めて示され、今後のさらならアップに期待が懸かる。

 8年ぶりの連ドラ主演となった沢尻エリカの「ファースト・クラス」(フジテレビ/土曜日午後11時10分)初回(19日)は、6.5%とイマひとつ。前クールの同枠「ロストデイズ」(瀬戸康史主演)の初回は7.1%で、先行き不安なスタート。

 一方、同じ深夜ドラマで好視聴率を獲ったのは、大野智主演「死神くん」(テレビ朝日/金曜日午後11時15分)で、初回(18日)=11.2%と、深夜枠では異例の高い数字だった。

 小泉今日子主演「続・最後から二番目の恋」(フジテレビ/木曜日午後10時〜)初回(17日=15分拡大)=14.0%と上々。

 民放連ドラ初主演となる尾野真千子の月9枠「極悪がんぽ」(フジテレビ/月曜日午後9時〜)初回(14日=15分拡大)は13.6%。

 北村一輝主演「ホワイト・ラボ」(TBS/月曜日午後8時〜)初回(14日)は8.3%と厳しいスタート。

 佐藤健主演「ビター・ブラッド」(フジテレビ/火曜日午後9時〜)初回(15日=15分拡大)は12.2%。

 小澤征悦主演「TEAM-警視庁特別犯罪捜査本部-」(テレビ朝日/水曜日午後9時〜)初回(16日)は9.1%。

 石塚英彦主演「刑事110キロ」(テレビ朝日/木曜日午後7時58分〜)初回2時間スペシャル(17日)は9.7%。

 初回(11日)=14.2%と好発進した上野樹里主演「アリスの棘(とげ)」(TBS/金曜日午後10時)第2話(18日)は、11.9%と急落。二宮和也主演「弱くても勝てます〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜」(日本テレビ/土曜日午後9時〜)も、初回(12日)=13.4%→第2話(19日)=11.7%と大きく落ちた。

 NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(岡田准一主演/日曜日午後8時〜)第16話(20日)は16.2%で、第8話(2月23日)以来、8週ぶりに16%台を記録した。
(坂本太郎)

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