同ドラマは、戦後、新京の難民収容所で暮らした経験がある増田昭一氏が実体験に基づいて描いた「満州の星くずと散った子供たちの遺書」「戦場のサブちゃんとゴン」「約束」(すべて夢工房刊)が原作。
終戦後、満州の難民収容所で頼る親もなく、肩を寄せ合って懸命に生きた子供たちと、それを見守る大人たちの姿が描かれた作品で、松山は関東軍の中尉・戸田英一役を演じる。ヒロインとなる小学校教師・水野有希子役は、新進気鋭の女優・二階堂ふみ。他の出演者は、宝田明、椎名桔平、深田恭子、前田吟、笹野高史、柄本時生ら。
松山といえば、12年のNHK大河ドラマ「平清盛」で主演を務めたものの、同ドラマの視聴率は不振を極め、最低7.3%(数字は以下、すべて関東地区)、全話平均12.0%で、大河史上ワースト記録を更新してしまった。
その後、各テレビ局は松山にオファーを出しづらくなり、松山は活動の場を映画や舞台に移した、映画では昨年は「清須会議」に出演、今年は「家路」「春を背負った」で主演を務めている。舞台では、「遠い夏のゴッホ」「蒼の乱」に出演し、新境地を開拓した。
大河以降、松山がドラマに出演したのは、昨年11月30日、12月1日に放送されたテレビ朝日開局55周年記念番組 二夜連続ドラマスペシャル「オリンピックの身代金」(竹野内豊主演)に、東大大学院生で出演したのみで、ドラマの主演となると1年8カ月ぶりとなる。
「平清盛」で惨敗したレッテルは、そう簡単にはがれそうにない。松山にとっては、ここで汚名返上を図りたいところで、その真価が問われることになりそうだ。