同ドラマの視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は、初回(1月5日)18.9%でスタート。00年以降では、ワースト視聴率となった「平清盛」(12年/松山ケンイチ主演)の17.3%に次ぐ低い数字での発進となった。
その後、第2話(同12日)=16.9%、第3話(同19日)=18.0%。第4話(同26日)で16.5%に落ちると、以降、15〜16%台が指定席となっていた。第13話(3月30日)で12.9%まで降下すると、第18話(5月4日)には過去最低の12.3%を記録するなど、15%に達しない週も多くなっていた。
ところが、第22話(6月1日)で16.6%と急上昇すると、第23話(同8日)=16.0%、第24話(同15日)では17.5%までアップさせ、初回、第3話に次ぎ3番目に高い数字をマークした。3週連続の好視聴率は一過性のものとは思いがたく、今後に期待感を抱かせる風向きとなってきた。
6月18日、NHKは放送総局長の定例会見を開いたが、この件が話題に上ると、木田幸紀副総局長(理事)は「舞台がこれまでの播磨から、全国的な話になり、視聴者の皆さんがよく知っているストーリーになってきたこと、女性の登場人物の活躍が目立ってきたことなど、いろいろな要因が考えられる。これからも、もっと多くの方に見ていただきたい」と分析した。
同ドラマは、間もなく折り返し点を迎えるが、上昇機運の流れに乗れば、昨年の「八重の桜」(綾瀬はるか主演)の平均視聴率(14.6%)は超えそうな勢いだ。
(坂本太郎)