「近年は邦画・洋画ともに作品数は増える一方だが、確実に観客動員数が落ち込んでいる」(映画ライター)という苦境の映画界だが、邦画の実写で80億円を超えたのは09年公開の伊藤英明が主演した「THE LAST MESSAGE 海猿」以来の快挙だけに、「配給元としては今後もしばらく公開を続け、興収で85億円だった98年公開の『踊る大捜査線 THE MOVIE』と04年公開の『世界の中心で、愛をさけぶ』、85.5億円だった09年公開の『ROOKIES 卒業』突破を目指したいところ」(同)というが、岡田も周囲も素直に喜べないようだ。
「“キムタク超え”はメディアにとってはニュースだが、ジャニーズ事務所としては、キムタクは腫れ物に触るように扱っているので、大々的に取り上げることははばかられる。だから、配給元としても、大々的に映画のPRに利用することはできず、キムタク映画との比較はおろか、名前を出すことすらタブー」(映画関係者)
おまけに、岡田といえば、現在、NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」の視聴率が低迷しており、「おととし放送の松山ケンイチ主演の『平清盛』の視聴率が1ケタを記録するなどあまりにも低すぎたのであまりたたかれてはいないが、このところ、15%台を記録することが多く、視聴者があまり食いついていない。岡田サイドは映画の興収よりも、大河の視聴率に頭を悩ませている」(NHK関係者)
映画と大河のリンクはあり得ないだけに、打つ手がなさそうだ。