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若手料理人世界一を決める「サンペレグリノ ヤングシェフ 2015」 頂点に立ったのはイギリス&アイルランド代表のマーク・モリアーティ氏

 2015年6月26日(金)、世界20地域で予選を通過した30歳以下の若手料理人20名がイタリア・ミラノに集い、サンペレグリノが主催する国際コンクール「サンペレグリノ ヤングシェフ 2015」の決勝大会が開催された。

 栄えある「サンペレグリノ ヤングシェフ 2015」を受賞したのは、イギリス&アイルランド代表のマーク・モリアーティ氏(料理名:Celeriac baked in barley and femented hay, cured and smoked celeriac, hazelnut, celeriac and toasted hay tea)。名前を読み上げられた彼がステージに登壇すると、会場中からは拍手喝采。満場一致の受賞だった。「このような賞をいただけて本当に嬉しく思いますし、素晴らしい人々と一緒に、このイベントに参加できて光栄でした。今回、『サンペレグリノ ヤングシェフ 2015』に選ばれたことは、イギリスとアイルアンド、特にアイルランドにとって快挙です。力強いサポートと貴重なアドバイスをくださったメンターシェフのクレア・スミス氏に感謝したいと思います」と涙ぐむ場面がありつつも、満面の笑みでコメントした。

 今大会は、次世代を担う世界中の才能ある若手料理人への支援が目的となっている。世界最高峰の位置に君臨する著名シェフ7人から構成される審査員団が若手料理人世界一を選出する。また開催にあたり、才能ある若者を発掘しその成長をサポートする新しい取り組みに著名ファッション誌「ヴォーグ・イタリア」も賛同。「ヴォーグ・イタリア」により選ばれた20人の新進デザイナーが、パートナーとなるファイナリストの一皿をファッションで表現した。

 そしてこの決勝大会に出席する来賓や美食家、ファッションの愛好家による投票、またwww.vogue.itのウェブサイトを通じた投票によりその才能を称える「ベスト シェフ&デザイナーカップル2015」に選ばれたのは南米カリブ海代表のマリア・ホセ・ヨルダン氏とパウラ・カデマトリ氏。

 日本からも、2月に行われた地区大会を制した信太竜馬氏(ESqUISSE/東京)と、「ヴォーグ・イタリア」選出のデザイナー・江角泰俊氏が決勝大会に出場した。メンターシェフである日本料理 龍吟の山本征治氏から自身の一品に助言を受けたことには、「最初から最後まで、それこそ準備から本番で料理を出すところまで、山本シェフにサポートしていただき、本当に感謝しています」と述べつつ、「今大会に参加して一番大きかったことは、世界中のシェフと出会えたこと。色々な人と繋がれたのが本当に良かったです。また技術面での反省というよりも、大会に向けた準備や本番での(人数分完成させるまでの)構成、流れというのはもっと良くできたかなと思います。料理は人柄が出てしまうので、自分自身がいっぱいいっぱいになってしまうと美味しい料理は作れない。自分のスタイルでいかに確実に、お客様に料理を届けられるか。それを改めて考えさせられました」と笑顔で語ってくれた。

■審査員を務めた NARISAWA(東京)成澤由浩氏コメント
 「選ばれた 20 人はそれぞれハードな仕事をこなして、仕上がりも全員良く、テクニックや完成度は甲乙つけがたいものでした。最後は、“その料理を見て、それがどこの誰なのかがわかるか”で判断しました。料理はメッセージ性が強いので、あまり複雑にせず、分かりやすくストレートにしたほうが審査はしやすかった。(信太さんに関して)とにかく、慣れないキッチン、限られたスタッフのなかでここまで時間内でやれたのは、すごいことです。海外で仕事をするのはとにかく大変ですし、言葉の壁もあります。最後(の結果)は、いい出来だったけど微妙な差だった。でもこの経験は、もしかしたら普段日本で仕事をする 1〜2 年分の価値があるのかもしれません。今後も自分の考えを貫き通して、多くのお客様を喜ばせてほしいですね。これからが非常に楽しみです」

■信太竜馬氏のメンターシェフを務めた日本料理 龍吟(東京)山本征治氏コメント
 「(今回のコンクールは)信太さんにとって素晴らしい経験になったと思います。やはり若いシェフにとって夢を見させてくれる機会はとても大切ですし、現代を代表するようなシェフがここからどんどん育ってくると思います。個人として(日本の地区大会で)勝った瞬間から日本の代表になるので、日の丸を背負っていくという気概を持って自分を作っていく重さを彼は今回一番味わったと思います。それを忘れないでこれから精進していけば、楽しい料理人としての人生が待っていると思います。もっともっと今後も挑戦してほしいですね」

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