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「これからも千葉“ロッテ”マリーンズ」ロッテ山室球団社長がシーズンを総括

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ZOZOマリンスタジアム

 クライマックスシリーズ初戦の13日に全日程を終了した千葉ロッテマリーンズの山室晋也球団社長が15日、毎年恒例となっているシーズン総括を行った。

 山室球団社長は「今シーズンも熱い応援で選手たちを力強く後押ししていただき、本当にありがとうございました。まずはZOZOマリンスタジアム、そして日本各地の球場にて沢山のご声援を送って頂きましたことに感謝申し上げます」と全国のファンに対してお礼と感謝の言葉を述べると、「皆さまが球場にお越しいただきましたことで今年、球団創設以来最多となる観客動員を達成することが出来ました」と、今シーズン主催72試合の観客動員が166万5133人という、これまで最多だった2008年の160万1632人を大きく上回る球団新記録を達成したことに言及。

 続けて、「このように皆さまから大きな期待をかけていただいたにも関わらず、結果的に5位となってしまいましたことを深くお詫び申し上げます。何よりも本拠地ZOZOマリンスタジアムにて14連敗を喫するなど、ホームゲームにて大幅な負け越しを記録し、ファンの皆様を失望させてしまったことは、あってはならないことであると痛感しています」と、今シーズン59勝81敗3分けの5位と、2年連続で80敗を喫してしまったことや、28勝43敗1分けに終わったホームゲームでの戦績について陳謝した。

 「井口資仁新監督を迎えてスタートをした2018年シーズン。井上晴哉内野手はマリーンズの日本人選手では5年ぶりとなる20本塁打を超え勝負強い打撃で4番打者として定着し、中村奨吾内野手も全試合フルイニング出場を果たし、リーグ2位の39盗塁を記録しました。機動力野球を掲げたチームはリーグ優勝をした埼玉西武ライオンズの次に多い124の盗塁を積み重ねました。積極的に次の塁を狙っていく野球に新しいマリーンズの形を見ることが出来ました。野手は球団最多となる鈴木、中村、藤岡、田村の4選手が全試合に出場。この経験はきっと来年につながるものだと確信しています」と今シーズンの良かった点を振り返ると、来季への期待を寄せていた。

 ハード面に関しては、「イベント企画などのファンサービスも皆様に楽しんでいただけるよう新しいものを積極的に投入し、強化に努めて参りました。まだまだ至らぬ点も多く改善すべきことがある中で、笑顔でご来場して楽しんで帰ってもらえるような球場の雰囲気作りを目指し、これからも色々な事に挑戦し、取り組んでいきたいと思っております」と高評価。

 来シーズンは客席の増席に伴うZOZOマリンスタジアムの改装も行われる予定だが、「さらに良いものを作り上げ、喜んでもらえるサービスを提供できますよう努力して参りますので期待をしていただければと思います。(中略)ZOZOマリンスタジアムも新シートが誕生し大きく生まれ変わります。よりグラウンドがスタンドから近くなり、臨場感溢れる迫力あるプレーをお見せします。来る2019年に選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できるように最善の準備と投資を行い、生まれ変わる球場で魅力溢れる野球を展開することをお約束します」と新人工芝の張り替えやLED照明を導入した今シーズンよりさらに進化する新生ZOZOマリンをアピール。

 「すでに千葉ロッテマリーンズは来シーズンの開幕に向け、新たなスタートを切っています。選手たちは今年の反省と悔しさを胸に刻みながら鍛錬の日々を過ごしています。編成面でも今年一年の戦い方を分析し反省をしながら、的確な補強を行い、チームを強化していきます。応援をしていただいているファンの皆様を魅了し、心を動かすような野球をグラウンドで繰り広げるチームを作り上げるべく様々な角度から効果的な強化をして参ります。(中略)ファン、チーム、球団が一体となって突き進み、勝利の瞬間に喜びを分かち合える。それは12球団でも千葉ロッテマリーンズが一番です。これからもファンの皆様と一つとなり日本一という目標に向かって邁進していきます」と来季への抱負を語ると、最後に、「新しいシーズンをご期待いただくと共に、これからも千葉ロッテマリーンズへの変わらぬご声援の程、宜しくお願い申し上げます」と語り総括を締めている。

 ロッテは今シーズン途中に球場のネーミングライツ契約をしているZOZOタウンの前澤友作社長がプロ野球球団を買収したい意向を明らかにしたことから、ファンに動揺を与えたが、球団関係者は「事実はない」としており、山室球団社長も改めて「これからも千葉ロッテマリーンズを」という言葉を最後に使っている。これまでの球界の歴史を振り返ると、買収劇は電撃的に行われるケースが多いので、一概に否定もできないが、今シーズン観客動員数が過去最多を記録したことからも、ロッテが身売りする可能性は極めて低いと言っていいだろう。

取材・文・写真 / 増田晋侍

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