今年のレッスルマニアの目玉のひとつである、アメリカの女子柔道初のオリンピックメダリスト(北京五輪柔道70kg級銅メダル)で、世界最大の総合格闘技団体UFC初の女子選手、ロンダ・ラウジーのレッスルマニアでの対戦カードが決定した。
カート・アングルGMとステファニー・マクマホンコミッショナー(ビンス・マクマホン代表の実娘)がリングで口論をしていると、そこにロンダが登場。平手打ちされたステファニーに「私が対戦相手を決められるのよね。レッスルマニアの対戦相手はあなたよ」と、対戦相手にステファニーを指名した。すると、そこへトリプルH(ステファニーの夫で、ビンスの娘婿としてWWEの現場監督的な立場)が登場。「そんな対戦は認められない」と主張するも、今度はアングルが「トリプルHとステファニーはセカンド契約で試合ができるはずだ。トリプルHとステファニーはレッスルマニアでロンダ、そして俺と対戦する」とミックスタッグ戦を一方的に決定した。
この行為に激怒したステファニーがアングルにビンタを食らわせようとすると乱闘に発展。アングルはトリプルHにアンクルロック、ロンダはステファニーを抱え上げるとサモアンドロップを炸裂して権力者2人を蹴散らした。カート・アングルはアトランタ五輪のレスリング100kg級、金メダリスト。ロンダとの五輪メダリストタッグで、権力者夫婦の制裁に乗り出す。
レッスルマニアでのロウ女子王座挑戦が決まっている日本人スーパースター、アスカはナイア・ジャックスとの再戦に挑んだ。試合序盤、アスカは攻撃をことごとくナイアに弾き返されると強烈なサモアンドロップを決められて劣勢に立たされる。しかし、隙を突いてアスカが腕十字でナイアを捕らえると、ここからはお互いの意地を賭けた攻防を展開。ナイアはパワーでアスカを持ち上げてパワーボム、さらにはコーナーポストに打ち付けて回避を狙うも、関節技を意地でも外さないアスカ。最後はアスカが腕十字でナイアからタップを奪い返り討ちにした。
アスカに関しては、大阪生まれという特性を生かし、日本時代同様バリバリの関西弁をマイクパフォーマンスやバックステージで使っていることが、日本のファンの間で話題となっており、プロレス界では世界最大の舞台であるレッスルマニアで、王座を獲得し関西弁が世界に配信されることにも期待したい。
文 / どら増田
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