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科捜研の男が男子高校生に2度の痴漢行為 被害者が声を上げにくい男性同士の痴漢の実情

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画像はイメージです

 15歳の男子高校生に電車内で繰り返し痴漢をしたとして、兵庫県警の科学捜査研究所に勤務する58歳の男が迷惑防止条例違反の疑いで書類送検された。

 警察によると、男は今年7月から10月の間に、出勤で使っていたJR神戸線の車内で、2度にわたり男子高校生の股間に手の甲を押し付ける痴漢行為をした疑いが持たれている。今年10月、保護者が警察に相談し、警察官が電車に同乗して警戒したところ、男子高校生が覚えていた特徴などが、乗り合わせた男と一致した。警察の調べに対し、男は「感情を抑えられなかった」と容疑を認めている。また、男が持っていたデジタルカメラの中には、兵庫県内の銭湯などで盗撮した男性の裸の写真や動画が100点以上保存されていたという。男は同所の主幹だったが、12月14日付で依願退職した。

 この事件に対して、ネットユーザーからは「男子高校生でも痴漢の被害に遭うなんて、何も安心できない」「男性の男性に対する事件だと、茶化されがちだが、被害者にとってはたまったものではないだろう」「この男は同性愛者で痴漢をするなんて、真面目に生きている同性愛者のイメージも悪くした」と、男に対する怒りの声が多数上がっていた。また、「身内でも男性同士の痴漢に遭ったという人がいる」「痴漢は、被害者が男性でも、恐怖で声も出せないらしい」「自分も男で、男から痴漢されたことがあるが、どうすればいいのか分からなかった」などと、男性が男性に対してはらたく痴漢行為に言及する意見も見られた。

 実際に、高校時代に男性から痴漢行為を受けたという男性に話を聞いた。「最初は尻を触られていたのですが、ただ単に手が当たっているのだと思っていました。ところが、下腹部まで触られて、これは痴漢だなと気がつきました。やっぱり怖い。自分はガタイがいいから『男性同士で痴漢されている』と言ったところで、周りも信じてくれないだろうなと感じ、必死に逃げるしかありませんでした。相手はごく普通の見た目の中年サラリーマンでしたね」

 男性同士の痴漢行為だと、余計に被害を訴えにくい現状があることは確かだろう。また、男性の被害者が声を上げることができたとしても、茶化されるといった二次被害を受ける可能性があることも忘れてはならない。

文/浅利 水奈

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