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キムタクからゾマホンに!? 似てないものまね芸人「もっぷん」の挑戦は続く!

 キムタクのものまねで現在プチブレイク中のお笑い芸人…と聞くと、その芸人を知らない人は「あぁ、キムタクのものまねが上手な芸人さんなんだろうな」と思うのでしょうが、彼の売り(?)は、そのものまねの完成度の低さにあります。

 ものまね芸人の「もっぷん」は、ものまね番組でMCから「今まで見たキムタクのモノマネで一番似てない」と言われたり、さまぁーずの大竹一樹からは「見方がわからない」などとコメントされるなど、他のものまね芸人ではまずあり得ないいじり方をされています。
 実は筆者は、まだ「もっぷん」が芸人デビューする前から付き合いがあります。
 私は、2004年に放送されていた『マルチなあいつ!』(読売テレビ)というバラエティー番組に出演させてもらっていたことがあるのですが、この番組は様々なジャンルの人達を集めて劇団を作り、舞台の公演を目指すという内容で、この頃はまだ素人だったもっぷんは、俳優志望の若者として、私と一緒に同じ劇団の劇団員として活動していたのです。
 その後は私が製作した自主映画に出演してもらったりしていたのですが、もっぷんはある時期から「芸人」を志すようになり、自分は「中沢たけし軍団まつり」というお笑いのライブも主催していたので、ライブの方でも、もっぷんには何度か出演してもらっていました。

 その頃のもっぷんは、ものまねではなく一人コントを行っていて、自作のドラえもん人形を使ったシュールなネタを披露していました。

 ネタはウケる時もあれば、思いっきりすべっている時もありました。
 ただ一つ言えることは、もっぷんは本当に真面目で一生懸命な人間であるということです。
 似てないものまねが売りなんて紹介をしちゃうと、もっぷんがわざと全く似ていない下手なものまねをやっているように感じてしまう人もいるかも知れませんが、もっぷん自身は全力で本気でキムタクに成りきろうとして、その結果が全く似ていない…それが、もっぷんなのです。

 筆者は素人時代から、もっぷんのネタの変化の歴史を見ていますが彼はいつでも真剣で真面目でした。
 全心全力で本気で演じたものまねが、全く似ていないことがもっぷんの魅力なのでしょう。

 そんなもっぷんなのですが、あの『笑っていいとも!』に昨年10月から火曜日のオープニングコーナーに毎週出演しています。
 現在の火曜オープニングコーナーは「ものまねバブルにのっかっちゃえ! マネマネマーケット」。
 毎回、様々なものまね芸人が出演して、火曜レギュラー陣がそのものまねを「スキ」か「イマイチ」で判定するという企画なのですが、もっぷんのキムタクものまねは相変わらず残念な完成度なのでほとんどの出演者が「イマイチ」という評価をする中、火曜レギュラーのはいだしょうこ一人だけが毎週「スキ」と好評価をしてくれていました。
 しかし、先週の放送ではついにはいだしょうこからも「イマイチ」との評価を受け、レギュラー陣全員から「イマイチ」の評価を受けてしまったのでした。
 もはや、もっぷんの命運も尽きたのか!? と思ったのですが、今週の放送では、もっぷんは心機一転、芸名ではなく本名で出演して新ネタを披露。
 キムタクに続いて、もっぷんが選んだネタは…ゾマホンのものまねでした。
 結果は見事、全員「イマイチ」!

 来週以降、もっぷんはいいともに出演できるのか、できたとしたら再び新ネタが見られるのか、それともキムタクネタに戻るのか?
 いつでも本気なもっぷんに私は目が離せないのです。

(「作家・歩く雑誌・中沢たけし軍団座長」中沢健 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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