青森県立青森高校の男性教諭(26=同県青森市蛍沢)が、修学旅行で滞在していたホテルの女湯脱衣所で、教え子を盗撮してとして、京都府迷惑行為防止条例違反(盗撮)の疑いで、12月13日、京都府警下京署に逮捕された。
逮捕容疑は、同12日午後9時半頃、修学旅行で宿泊していた京都市下京区のホテルの女湯脱衣所に、遠隔操作ができる置き時計型ビデオカメラを設置し、引率してきた高校2年の女子生徒の着替えを盗撮した疑い。
同署によると、隠しカメラには「故障中」との張り紙があり、翌13日午前、ホテルの従業員が清掃の際に不審な置き時計に気付いた。ホテル内の防犯カメラを調べたところ、女湯の脱衣所に複数回出入りする教諭の姿が映っていたため通報した。警察が事情を聴くと、教諭は「間違いありません」と容疑を認めた。
この学校の生徒たちは同9日から4泊5日で、2年生約280人が同ホテルに宿泊。事件時は貸切状態だった。
教諭は十和田工業高校から、この4月に同校に異動してきたばかり。数学の担当で、2年生のクラス副担任をしており、ラグビー部の顧問も務めていた。
青森県教育委員会の中村充教育長は「事実とすれば、教員として絶対にあるまじき、生徒や保護者の信頼を著しく損ねる行為」とコメント。県教委では、事実関係を確認の上、教諭の処分を決定するという。
(蔵元英二)