しかし、お正月休みも終わり、これからバレンタインデー前にかけて、ディズニーリゾートは閑散期に入る。冬の寒さが影響して、急激に来園者数が減るのだ。
それに伴って開演時間もグッと短くなる。平日などは朝10時から夜7時までという日も多くなるので、普段の感覚で遊びに行くと、えらく待たされたあげくにアッという間に終わってしまう。もちろん、アフター6パスポートもない。
さらにこの時期「リハブ」と言って、お客さんの少ないこの季節に集中して補修工事などが行われる。そのため、せっかく遊びに行っても休止中のアトラクションが意外と多いのだ。事前に調べずに行ってしまうとお目当てのアトラクションやショーがやっていなかった…なんてことにもなりかねない。公式サイトでチェックするのをオススメする。
だが、悪いことばかりではない。入場者数が普段の半分以下ということもあり、人気アトラクションに乗り放題なのだ。ファストパスを取らずとも、待ち時間ゼロでビッグサンダーマウンテン10周なんてことも。ただし、一度乗ったら入り口から入り直さなければならないので、何度も坂道や階段を上り下りするのはハードでもあるが…。
ジャングルクルーズなら、船長さんによって台詞がそれぞれ違うので、乗り比べてみるのも面白いし、おそらく半日もしないうちに全アトラクションを制覇できてしまうので、空いた時間で隠れミッキーを探してみるのも通な楽しみ方だ。
あるいは人気キャラクターを独り占め、という夢のようなひと時も過ごせるかもしれない。普段よりも出現率は落ちるが、出会えれば周囲にライバルは少ない。時には向こうから駆け寄ってきてくれるかもしれない。
それにヒマなだけに、キャストの対応が丁寧だったりもする。人によっては親切にオススメスポットや隠れミッキーを押してくれたりもするので、お金を払ってガイドツアーに参加するよりも、この季節にキャストと仲良くなって情報を仕入れるというのもアリだ。
子供連れなら、屋内で温かく遊べるマーメイドラグーンがいいだろう。ただし、水の飛び出すスポットもあるので、充分注意して欲しい。クルマで行くなら、念のために着替えを持っていくのも手だ。
着替えといえば、クルマで来園する際に気をつけたいのが防寒対策だ。車内は温かいので、つい薄着で遊びに行ってしまいがちだが、待ち時間の寒さは想像を絶する。特にディズニーシーは海岸沿いなので、開演前のゲート周辺は突風が吹きすさんでいる。わずかな時間でも、つらいモノがある。ちょっと大げさなくらい厚着で行った方がいい。
そして意外と知られていないのが雪の日のディズニーの良さだ。白銀に塗り替えられた風景はなかなか圧巻で、そこでの体験は貴重な思い出になるだろう。時々、キャストが作った雪だるまなどにお目にかかれることもある。
真冬のディズニーは、短時間で濃密に遊ぶというのが鉄則だ。夕食は閉園後、イクスピアリなど園外施設で豪華に食べるというのも手だろう。
こうした真冬ならではの楽しみ方を知らずに行くと、家族や恋人とのケンカの原因にもなりかねない。さりげなく知識を披露して、ちょっと尊敬されてみてはいかがだろうか?
(犬山秋彦 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou