そう、昨今、ものまね番組に素人として出ていた人が、なんとなくプロくさいことがある…。
関係者は語る。
「Aテレビ局(仮称)のものまね番組は、伝統的に素人さん枠を番組のウリにしている。視聴者から好評のためです。しかしながら、《素人募集》の告知をかけていますが、実際には売れないタレントさんなども公然と素人さん扱いしているのが現状。なぜかというと、所属事務所がなければ“素人さん”ということにしたほうが、人材を集めやすい。実際には、番組の常連を除けば、目も当てられないような実力の人や、いじりにくい人のオンパレードのはずで、局としてもおいしい逸材を発掘したいですからね」(キー局作家関係者)
つまり、素人とはいっても、広くタレントや俳優を目指している面白い人にこそ、真の募集をかけている、傾向があるもよう。おいしい、とは、売れそうな人ってこと?
「面白いコンテンツはどんどんDVDになる時代。権利関係等々の話も芸能人崩れの方のほうがラクですから。A局のものまね番組の素人枠の割合などは、昭和の時代からまったく変わっていませんが、確実にセミプロの方が増えたように思います」(同)
素人の出番が大切にされている番組が、今の時代に健在なのはけっこうなこと。でも、素人さんの枠自体は、実質の減少傾向にあるのも一面のようである。但し、これはあくまでウワサだ。
では、素人さんの真偽を、視聴者は実際に確認することは出来るのかというと…
「はい、番組名や人物を特定して問い合わせていただければ、その方が素人か玄人かくらいはお答えすることが出来ます。不正はしていませんから」(某局番組制作関係者談)
という。
さて、別のB局(仮称)ほかは、プロの対抗戦を見せたり、新ものまねスター発掘しました的番組作りに余念がない。それもいいが、落合監督の真似の人のような素人の方をこそ見たい、という視聴者も多いだろう。
一説によると、某細かくて伝わらないものまねを披露する番組の合格倍率は、現在のAKB48のオーディションの倍率よりはるかに上(千倍超)らしい。そんな選りすぐりの素人芸を、これからも楽しみたいものだ。