日本海側のド田舎で生まれて二十数年、地元を出ることがなかった自分でしたが、ひょんなことから沖縄に引っ越すこととなりました。初めこそ地元とまったく違う気候、環境に戸惑っていましたが、やれ取材だ現地調査だ観光だ(←これが8割)と、興味の向くまま沖縄本島をうろうろしているうちに、そこそこ詳しくなってしまいました。さらには今まで沖縄で見聞きしたこと、体験したことを公表してみないかと声が掛かりまして、リアルライブに参加することと相成った訳です。
沖縄のことはまだまだ勉強中ですが、沖縄の不思議なスポットや伝承、時には時事ネタなどをナイチャー(※)目線でゆるゆると紹介していこうと思っています。
さて、今年は日本列島を覆った寒波の影響もありまして、日本の津々浦々で非常に寒い年明けとなりました。大雪の被害を被ってしまった方も多いことと思われます。
ここまで冷え込みますと、寒さから逃れて暖かい南の方へ行きたい! と思う方も多いでしょう。例えば沖縄なんて、天気予報じゃ毎日最高気温が2ケタじゃん! みたいな…。実際、沖縄の1〜2月の平均気温は16.6度あります。
ここでやっぱり沖縄は南国だ、きっとコートもいらないはず…と考えるのは早計です。というのも、沖縄は計測上では気温が高いのですが、海からの強い風と冬場の乾燥した気候のせいで、体感温度は大幅に低く感じます。特に今年は冷え込みが厳しいので、万座毛や喜屋武岬などの見晴らしの良い場所に行く場合は、本土の人でも厚手のコートが必要になるかもしれませんね。
年末年始、本土から身内が遊びに来る機会があったのですが、みんな「ヒートテック系のアンダーまではいらないけれど、コートはいる!」と震えながら言っていました。
それでも多少体を動かすとすぐに体が温まって、「上着いらなかったかなぁ」とか思えてしまうのですが、ウチナーからすると「やっぱりナイチャーは寒さに強い」ということになるようです。
私が沖縄で暮らし始めて、はや1年と半年が経ったのですが、去年はほとんど必要としなかったコートを、この冬は早々に引っ張り出すことになりました。「こりゃ沖縄の気候に体が慣れちゃったんだなぁ…」としみじみ思っていましたら、生粋のウチナーの方々が口を揃えて「今年の冬は寒すぎる!!」と言っておりました。どうやら自分が越してきた年の冬はかなりの暖冬だったようです。
以上、冬の沖縄を旅行する際の注意点でした。
連休やもう少し先の春休みに沖縄旅行を考えている方は、寒さ対策にお気をつけください。
(※内地人=沖縄県外の人を意味するウチナーグチ(沖縄弁)。ヤマトンチュ(大和人)とも。対義語が沖縄県民を指すウチナー、ないしはウチナンチュとなる)
(黒松三太夫 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/