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書評「噂の女」神林広恵著、幻冬舎アウトロー文庫

 伝説のタブーなき反権力雑誌「噂の眞相」に22歳の時なんとなく憧れて入社。以来、数々のスクープを飛ばすようになり、ついには名誉棄損で訴えられて前科一犯となってしまった著者のハチャメチャ回顧録。

 強烈なキャラクターで知られる岡留安則編集長が罵倒電話や恐喝をノラリクラリとかわせば、編集部は毎日午後2時過ぎまでだれも出勤してこない。スキャンダル雑誌の舞台裏は興味深い。

 有名人の取材秘話や、著者の有罪が確定することとなった東京地検特捜部の取り調べの様子も語られる。天下の特捜部が血眼になってスキャンダル雑誌の粗探しをする姿は、逆にこの雑誌のすごさを物語っている。
 16年間をスキャンダルに捧げた名物女性デスクが「噂眞」のすべてを激白する。(税別648円)

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