キャリア21年で、ともに40歳超え。福岡よしもとの1期生で、ともに妻帯者。住まいはすでに東京に移しているが、驚くのは、キャリア10年未満の若手と変わらぬ労働実態だ。
3月8日オンエアぶんで紹介された、ある1日はこうだ。12時半から新宿の舞台。13時半から品川の舞台。14時半から再び新宿の舞台と取材。16時から再び品川。17時から渋谷でMC。19時から3度めの新宿。21時半から新宿でイベントのリハーサル。22時からイベントの本番。仕事終了は23時。その後は気絶…(笑)。
関西の仕事では、1日で大阪と奈良を3往復。かつては、日曜=北海道、月曜=大阪、火曜=北海道、水曜=福岡、木曜=新潟、金曜=福岡、土曜=大阪という週もあった。感心するのは、そのすべてが経費削減のため、宿泊をさせてもらえないところ。もはや「西村京太郎のトラベルミステリー並み」(大吉)のスケジュール調整で、「潰れる直前のプロレス団体の組み方」(同)でもある。
漫才、MC、フリートーク、ひな檀、フリップ芸、大喜利など。すべてを器用にこなせるがゆえに、重宝されすぎてしまう華大。同期はナインティナイン。彼らのようにテレビタレントになりたければ、「もっとガンバれ」とスタッフに言われるが、「これ以上、どうガンバっていいのか」というのが、大吉の心の叫びだ。(伊藤由華)