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海外進出が本格化する2016年お笑い業界

 2016年、お笑い業界はどのような進化を遂げ、どのような未来を築いていくのだろうか。2016年最も加速していくであろうポイントは、ズバリ「芸人の海外進出」である。

 近年のグローバル化に伴い、ビジネス、ソーシャル、政治、ファッション、アイドルなどのジャンルが積極的に海外に進出している。そのグローバル化の波は、お笑い芸人にも確実に押し寄せている。

 2014年、ピン芸人の陣内智則は自身初となるラスベガスでの単独公演を開催。立ち見が出るほどの人気ぶりで、大成功を収めた。また、キングコングの西野亮廣は2015年に、日本でも開催していた独演会をニューヨークでも開催。ニューヨーカーたちの心を掴み、高く評価された。女ピン芸人の渡辺直美は一時ニューヨークへ留学。その後、ラスベガスで自身の鉄板ネタ・ビヨンセのモノマネを披露すると、アメリカ人は大ウケ。他にも彼女のインスタグラムは海外からも人気が高く、ワールドワイドな芸人として成長している。「ダンソン」で一躍有名になったバンビーノも実はオーストラリアや香港で芸を披露し、話題を呼んだ。

 実際に小島よしおは、自宅に外国人を住ませて英語を勉強し、また、爆笑問題の太田光も英会話の勉強をしている。昨年、「安心してください、穿いてますよ。」のフレーズで大ブレイクしたピン芸人のとにかく明るい安村も、海外進出を目論んでいる。

 数々のお笑い芸人を輩出しているよしもとクリエイティブ・エージェンシーも積極的に海外興行を実施している。11月にはシンガポールで、千原せいじ、陣内智則、チュートリアルがMCを務めたイベントを開催。全て英語という、困難なイベントにチャレンジした。

 「もう日本のお笑いが飽和状態。日本国内でのビジネス展開が限界を迎えています。そうなれば、まだまだ需要が未知数の海外へ目を向けるのが当然。今は、海外へのネットワークを持っている吉本が積極的に海外進出していますが、今後は他の事務所も準備を始めるでしょう」(お笑い事情通)

 日本から世界に羽ばたいていく芸人たち。しかし、加速すれば加速するほど、逆輸入型の芸人も増えていくという。

 「日本で活躍するのは難しい。そうなると最初から海外で活動し、人気になれば、逆に日本の番組に出演できるというパターン。つまり、逆輸入型の芸人が今後増えていくかもしれないです。芸人ではないですが、海外で活動している日本人のレポーターやタレントが、日本を紹介する現地の番組を制作するなど、変わったペターンも増えていますからね」(芸能関係者)

 2016年、お笑い業界の変化に注目だ!

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