コンチネンタルの場合、ジュースすらなくパンとコーヒーだけで、筆者もパリでがっかりした事がある。
昔からアメリカの朝食はボリュームがあって安いと感心していたのだが、二年ぶりのニューヨークで諸物価の値上がりと共に高くなっているかと思ったらどっこい、その安さは健在だった。
サブウェイを例に取るとコーヒーにボリュームのあるサンドイッチで2ドル50セント。円高の今なら210円ほどでけっこうおなかがいっぱいになる。日本のファーストフード店でも安い朝食は提供しているが量と内容で劣る。おなかはいっぱいにはならない。
普通の小さなコーヒーショップでも卵料理にトーストとコーヒーで1ドル50(127円ほど)という激安価格のところもざらにある。
アメリカの朝食の安さは「伝統」なのだ。
残念なのは朝食を食べに出かける為に顔を洗って身づくろいして出かけなければいけない点で、それが面倒でやはり自宅で食べている。
6つ入って1ドルのイングリッシュマフィンや3つで1ドルのべーグルに、2つで3ドルのフィラデルフィアクリームチーズ(脂肪分3分の1カット)と1ドルのアプリコットジャムを付け、それにトワイニングの紅茶、1ドルのいちごやブルーベリーに時々卵や野菜という朝食を摂っている。ブロッコリーラーべーとかキール、カラードグリーンなどという黄緑野菜も1ドル。日本ならこんな値段では食べられない物ばかり。
束の間、贅沢な朝食を楽しんでいる。(セリー真坂)