そういう話で出てくるのが、「江戸時代から黒い交際関係はあり…」云々、といった話だ。
「江戸期には、闇の構成員が“火消し”を正式に務めていた歴史すらあるわけですから…無理もありません。元々芸能の劇場には、浪人やいわゆる河原者などが入り浸っていたのですが、彼ら火消しらが、防火対策と用心棒も兼ねて劇場で働いていた。やがて、彼らは地方興行にもついていくようになって金を請求、こうして切れなくなった。そのあたりが関係の始まりでしょうね」(実話誌編集関係者)
それが明治に入ると…。
「浅草一帯の興行を取り仕切る人などが出てきて、やがてショバ代に留まらず、一番人気の劇場娯楽であった浪曲の興行権を博打で取り上げたりするようになったのです。そうして芸能界? との力関係が逆転した」(同)
こうして戦後混乱期を経ると、いよいよ…。
「某一大勢力が芸能会社を設立、それを皮切りにさらなる関係がはじまったのではないでしょうか…。実際どんな役者などどの程度関わっている、とはっきりいうのは、隠れた話なので難しい」(同)
ともかく、さらなる蜜月関係の時代が幕を開け、現在に至る。その“関係性”は、マスコミを通じてさまざまな噂や憶測を生んできた。
「某俳優が売れない頃、闇の人間の付き人をしていて、やがて映画会社に売り込んでもらってスターの座を掴んだ、なんてちょっとよさげな(?)話もあります。又、キャッチーな話題としては、あのスポーツ選手すらも週刊誌で構成員の独白記事のターゲットにされたことがある」(週刊誌記者)
噂はいっぽうで、「極端な場合だが」、と断った上で「芸能事務所に出入りする中堅幹部に味見されてはじめて、女性芸能人は芸能界の準構成員から、構成員に変わる」とするネット上の怪文書もあった。それだけずぶずぶというのだが…。
では、今後の芸能界はどうしたいのか。
「芸能人も、うまい汁ばかり吸わせてもらうわけにはいかず、毎年納会みたいなところで歌うハメになるのです。で、なければ、違ったことを強要される。お付き合いのある以上は、それくらい仕方ないわけですが、脅されます。一度世話をされたら断りにくい、という感情を悪用してくるのですから、相手に情を見せないことが大事なのです」(法曹界関係者)
深くて一筋縄にはいかない問題のようだ。