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【DeNA】『ハマの小さな大魔神』山崎康晃「来季は投手陣を引っ張る」

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山崎康晃

 今や侍ジャパンでも、ストッパーを務めるまでになった山崎康晃。今シーズンは4月10日のジャイアンツ戦で4セーブ目をマークし、日本人最速となる通算100セーブを記録。最終的にルーキーイヤーと同じ自己タイの37セーブを挙げ、自身初タイトルとなる最多セーブの栄冠も手にした。この成績に球団も最大限の評価で応え、1億円アップの推定2億5千万円で契約を更改。これはベイスターズのレジェンドストッパー“大魔神”佐々木主浩氏を超え、5年目として球団史上額となり、まさにバラ色のオフを迎えた。

 まさしくベイスターズの顔となっている山崎は、オフのイベントに引っ張りダコ。ファンサービスの神対応は有名なだけに、自らを「おしゃべりお化け」と名付けるほど積極的にトークショーに参加している。内容はプライベートにも言及し、オフはシーズンで疲れた身体を休めるべくリラックスして過ごしているとのことだが、他にもドライブや、たまには映画を観ることもあるらしく、「レイトショーでポップコーン、ホットドッグ、チュリトス、そしてコーラで最高の時間を過ごす」と、ファンも思った通りの高カロリー好きな一面を明かすなど、サービス精神溢れるトークを繰り広げている。

 もちろん今シーズンの振り返りを問われることが多くなるが、チームとしてはクライマックスシリーズにも進めない状況だったこともあり、プライベートの話とは一転して真面目モードになってしまう。自らも苦しい場面はあり、特にホームゲームでの成績は決して良くなかったこともあり、「悔しい。苦しい状況が続いたシーズンだった」と振り返り、「来年は横浜のユニフォームを着て最後まで戦いたい」と翌シーズンに向けた抱負を口にした。そのためにも、「ドラフトで入団した若い投手とも積極的にコミュニケーションを取る」と、投手陣を引っ張って行く覚悟も芽生えた。

 「勝って終われるような組織に」をチームの目標に掲げるなど自覚十分だが、「オフから身体を絞って、作り直す」の発言には、チームメイトの宮崎敏郎にも「ホーーー」と“ホントに出来るのか”的な半信半疑のリアクションを取られてしまう山崎。これも愛されキャラでならではのエピソード。“小さな大魔神”の周りにはいつも笑顔の花が咲く。来季の最後には笑顔の花の中心で、胴上げされていることを願っている。

 写真・取材・文 / 萩原孝弘

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