村西とおる監督の半生を描いた『全裸監督』が話題だが、加藤はバブル時の狂乱を「現場のカネが余りまくってた」と表現。「ホットプレート10台並べて焼肉とか、撮影しながら大宴会だった」と振り返った。
そんな時代でもセクシー男優のギャラは極端に低く、全盛期の加藤でも1本7万円、最高額で10万円だったという。向井が続ける。
「7万でもスゴイんですよ。先輩たちは大御所でも3万円でしたから。鷹さんが交渉してつり上げたんです」
現役時代はフェラーリを乗り回していた加藤鷹だが、苦労も絶えなかった。
「一番ヤバかったのが、血を見て興奮する女優さん。スタジオに入ったら、ニワトリが10羽ぶら下がってて、カマ持った女優さんが『アーッ!』って叫んでニワトリの首を切り落としていくんですよ。その血を浴びてる女優さんを指さして、監督が『鷹ちゃん、このままハメちゃって』って。勃つわけないじゃん(笑)」
しみけんが「今は厳しいですよ。動物虐待だから獣姦モノはできない」と嘆くと、生保レディーから転身した青木りか子も同調する。
「たまたまAVメーカーに保険の飛び込み営業に行ったら、社長さんが『こういうことを、ちゃんと法人格で税金払ってやってる国は日本だけ。海外ではマフィアの仕事だ』とおっしゃってて。入ってみたら、本当に皆さん、真面目にお仕事をしてて驚きました」
対照的なのは山本麗子。
「私は、とにかく仕事としてセックスとかオナニーができて、それを皆さんに見られるのが快感なので、天職だと思ってま〜す」
彼女の前職は、何と豪華客船クイーンエリザベス号の通訳。日本のセクシー業界は、多彩な人材に支えられているのだ。ナイスですね〜!