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大江戸線勝どき駅でフェンシング!?

 都営大江戸線勝どき駅の改札を抜けると、地下コンコース右手壁面にフェンシングの選手が描かれている。壁面下の通路には目盛りが振られている。目盛りを参考に選手体験ができるというシンプルかつ画期的な試み。勝どき駅ではいま、だれにでもフェンシング選手への道が開かれている。
 2016年東京オリンピック誘致に力を入れる都交通局のアスリート体感展示で、大江戸線38駅中30駅のコンコースが競技会場に早変わり。アスリートの超人的な能力を実感できたり、メダル獲得の感動と興奮を味わえる。
 なかなかグッドアイデアではないか。勝どき駅でさっそくフェンシングに挑戦した。
 タイミング悪く夕方のラッシュ時。恥ずかしいので人の流れが途絶える瞬間を狙う。うろうろしてるからちょっぴり不審人物チックかも?まあいいさ。サラリーマン集団が改札口にのまれたのを確認して「よし、いまだ!」と壁の前に立ち、思いっきり低く身構えて右足を一歩前へと大きく踏み出した。

 グキッと腰にきた。しかも“お手本選手”と比べれば一目瞭然、対戦相手に“仮想剣先”が全然届いていない。
 といってもっと大きく足を踏み出せば、スーツのお尻がビリッと破れてしまいそうだし…。ここではゆったりしたズボンでトライするのがよさそう。スカートの女性は“サービスショット”を覚悟すべし。
 実体験をしなくても、壁には「フルーレ」「エペ」「サーブル」の3種目の説明と、それぞれの有効部位が色違いで示されている。ざっと一読するだけでにわかフェンシング通にはなれる。
 みんなこっそり体験してるのか、夕方の30分間に挑戦者は現れなかった。ぜひジャージー姿で再挑戦したい。

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