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テレ朝が大コケドラマ「4姉妹探偵団」を打ち切れない理由

 1月スタートのドラマも中盤を迎えたが、平均視聴率でダントツの最下位に低迷するのが女優・夏帆(16)主演のテレビ朝日系「4姉妹探偵団」。第4話では3.5%(ビデオリサーチ調べ)を記録し、テレ朝局内では打ち切りが検討され始めているというのだが、なかなかそうはいかない事情があるようで…。
 同ドラマは赤川次郎さん原作の人気ミステリー小説シリーズ「三姉妹探偵団」をドラマ化。主演の夏帆は今年ブレークが期待される若手女優だけに、局内の期待は高かったというが、結果は大コケだった。
 「夏帆は連ドラ初主演ですが、早すぎました。決して、演技力がないわけではなく、ある程度の人気もあるのですが、プライムタイムの主演ドラマで数字を取るだけの知名度がなかったんです」(テレ朝関係者)
 ドラマは初回が9.2%でいきなりひと桁。第2話で6.4%に急降下、第3話で8.1%に回復したが、第4話で3.5%に転落してしまった。
 「第4話は裏番組で日本テレビが映画『デスノート』の続編を放送していたという不運もありましたが、最近、稀にみる低視聴率。うちは速水もこみち主演の『レガッタ』が4.3%まで下がったことがありますが、それを下回りました」(同)
 「レガッタ」は当初の11話が9話で打ち切られ、以後、もこみちは“低視聴率男”のレッテルを貼られ、最近は仕事が減少。となると、「4姉妹探偵団」も同じ道をたどりそうだが…。

 「テレ朝としては、1話でも早く打ち切りたいところなんですが、簡単にそうはできないお家事情があるんです」(芸能プロ関係者)
 現在、民放各局のドラマは、「局側が強かった昔と違って、プロダクション主導。キャストに合わせてドラマが決まる」(同)という状況。「4姉妹探偵団」ももちろん事務所主導のキャスティング。夏帆の所属事務所といえば沢尻エリカ、柴咲コウ、中谷美紀、北川景子ら多数の人気女優を抱えているが、夏帆の主演起用の先にテレ朝の狙いがあるというのだ。
 「夏帆の事務所の社長は天才的な感覚の持ち主で、ここ数年映画に投資して大もうけ。旧態依然の芸能界では革新的な発想の持ち主なんです。だから、ドラマよりも当たれば大きい映画に出資し続け、近い将来、配給会社を立ち上げるはずですが、このところパートナーとして選ぶテレビ局はフジテレビが多いんです。テレ朝は出資した織田裕二主演の『椿三十郎』が大コケするなど、最近、映画事業が不調。そこで、夏帆の事務所とのつながりを強化するための主演起用だったんです」(映画関係者)
 今後の数字も厳しいのは確実で、打ち切りか継続か、テレ朝は苦しい決断を迫られそうだ。

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