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「時代」を彩った男と女・あの人は今 元女子プロレスラー・ミミ萩原さん

 ミミ萩原といえば、アイドル歌手から、アイドル女子プロレスラー(全日本女子プロレス)に転身し当時大きな話題を呼んだ。“史上最弱レスラー”の呼び名通り、78年のデビュー以来、実に87連敗の驚異的な負けっぷりを見せ付けたが、人気と知名度はあった。

 ボクシングトレやウェートアップなどで徐々に実力をつけ81年を境に全女の看板選手となり、露出度の高いハイレグ水着を着用するセクシー路線で試合を行い、元祖・ビジュアル系女子プロレスラーとして人気を確立した。
 82年、オールパシフィック・チャンピオンに就き、女子プロレスラー初のヌード写真集も発売。84年に王者のまま引退した。その後は芸能活動を再開し舞台やヌードグラビアの仕事をしたが、93年、「お告げを聞いた」と突如、広島市安佐北区に転居。カトリック系の新興宗教(「シャベール共同体」「マリアン・オーソドックス・チャーチ・オブ・広島・ジャパン」「マザー・ジーザス・ファーザー」等様々な名称があったようだ)を興し、教祖となり数十人の信者と山中生活を送った。

 96年、信者だった13歳年下の男性と再婚し、翌年、男児を出産した。初婚の離婚時には「プロレスで内臓を痛めているので出産できないから」と涙の会見を行ったが、無事に子供を授かったことはやはりマリア様のおかげだろうか。
 その後は宗教からやや離れた位置に立ち、「聖矢」「mimi」「Seiya」などの名前で、広島を中心としたライブ活動を行っているという。
 数年前、ステージを観たことがあるという関係者は次のように話す。
 「ミミさんは大きな赤いリボンをつけたり派手な衣装でライブしてましたね。ミミさんが作曲から演出まで全てを手がけているそうで、自作のバラードを歌ったり、パートナーの男性やバックダンサーたちと激しい踊りを繰り広げていました。そのバックダンサーの中にはご主人もいるとか(笑)。まあ、とにかくミミさんのカラダは引き締まっていて、よほど気を遣って維持しているんだろうなとは思ってました。体型を見る限りリング復帰にも密かに未練があるんじゃないかと思いましたよ」

 実際、05年12月には盟友・ジャガー横田に誘われて一夜限りの復帰を果たしてはいる萩原。マット界関係者によると、「本人はリング復帰に前向き。筋肉が落ちないように毎日ストレッチも欠かさない」とも言われている。
 今年53歳になる元祖・アイドルレスラーの復帰話はそれほど価値のあるものに思えないが、いまだにネット上では現役当時の試合中のセクシー苦悶表情が世代を超えて人気だというから、復帰となればそれなりに話題性はあるというものか…。

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