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「時代」を彩った男と女・あの人は今 元水泳選手・田島寧子さん

 シドニー五輪の水泳競技、女子400メートル個人メドレーリレーで銀メダルに輝き、「めっちゃ悔しいっ! 金がいいです!!」の絶叫を上げて注目を集めたのが田島寧子。このセリフは2000年暮れの「流行語大賞」に選ばれた。そんな印象が残る田島は今どうしているだろう。

 1981年、神奈川県鎌倉市で生まれ3歳から喘息(ぜんそく)の体質改善のために水泳を始めた。幼稚園の時に東京都練馬区に引っ越し、南光スイミングスクールに入り、水泳に本格的に取り組んだ。小学校、中学校ともに水泳部がなかったので、水泳部のある東京立正高校、日本体育大学へと進学した。97年から2000年の日本選手権では、女子400メートル個人メドレーリレーで4連覇を成し遂げた。その記録を持ってのシドニー五輪参加だった。

 レースが終わった直後に「記録を見たら予想以上によかったので『私が早かった』と思ったのですが…」とインタビューに応え、この後に出たセリフが先の流行語大賞になったのだ。
 そして、表彰式では表彰台から落ち、その際に左足を捻挫して他の出場種目では精彩を欠いて予選落ちという不運もあった。このシドニー五輪を限りに現役を引退、大学も中退してタレント業に転身した。
 だが、水泳連盟に相談をしなかったこともあって、世間も冷ややかだった。田島は五輪で人気者になると、以前から「将来はイルカの調教師かデザイナーが夢」と語ったり、03年のNHKドラマ「てるてる家族」に出演したりしていた。
 07年3月には「芸能活動を休業してOLとして働いている」と一部マスコミ報道された。さらに08年8月のスポーツ紙の取材に対して「今は一般人で、水泳などのコメントはしていない」と家族も含めこう語っていた。

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