映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』で衝撃のデビューを飾って以降、映画『300<スリーハンドレット>』『ウォッチメン』と血沸き肉踊るバイオレンス映画を生み出し、世界中の映画オタクを熱狂させたザック監督。新作が期待される中、満を持して発表されたのが本作だ。
「なぜザック監督がアニメなど…」と落胆するなかれ。お子様が鑑賞する単なるアニメ映画と思いきや、大人も十二分に楽しめる超一級のエンターテイメントな作りになっているのだ。「カメラワークや構図も含めて、実写を意識しながら撮影した」というだけあり、激しいアクションを捉えた構図や、絵画のようなザック監督ならではの映像美は、アニメというフォーマットによってさらに強調されている。
ザック監督自身、「何より冒険ものだというところが気に入った。若いフクロウが勇者を見つけ、そして自らも強くなっていくという古典的なストーリーに、ジョセフ・キャンベル的なものを感じたんだ」と原作にぞっこん。自身の子供たちにも安心して観せることができる映画として製作しただけに、「製作中は子供たちから色々と意見を聞いたよ。取り入れたものもあるし、無視したものもある(笑)。完成した作品を子供たちが楽しんでくれたのが嬉しかった」と一番の観客の高評価に喜びもひとしおだ。
映画『ガフールの伝説』は10月1日より全国公開。