横浜DeNAベイスターズは、日本一に輝いた1998年のユニフォームを着用して戦う「GET THE FLAG! SERIES 2018」を6月26日〜7月1日まで開催している。
ハマスタの周りには"Bに☆"ロゴのノボリが掲げられ、期間限定で発売されているレプリカユニフォームを着たファンで溢れていた。中には、"25"のユニフォームだが筒香ではなく、畠山のネームであったり、当時のユニフォームを着用しているファンも少なからず見受けられた。イニング間には懐かしい映像が流され、いわゆるスター選手だけでなく、「ヒゲ魔神」五十嵐なども登場し、マニアにも満足できる内容となっていた。外野応援団も、優勝当時の応援歌を演奏。オールドファンは、条件反射のように「サ・エ・キ!」や「シゲ退治しろー」などと叫び、昔を懐かしみながらエンジョイしていた。また4回終了時に、ライトスタンドに掲げられる「I☆YOKOHAMA」のビッグフラッグも、1998年のセ・リーグ優勝旗をモチーフにしたものに変わっていた。最大のサプライズは、星に帰ったはずのマスコット「ホッシー」が久しぶりに地球に帰還。横浜スタジアムに舞い降り、ホームランを打った宮崎にハイタッチ。公式情報では来場を臭わせてはいたが、あまりにも唐突な登場に観客をビックリさせた。
☆週末は特別イベントも用意!
今週の土曜日には、V戦士の谷繁元信氏と鈴木尚典氏のトークショーが行われ、優勝当時の思い出や、現チームへの期待を語る。また土曜日、日曜日共に、チームに”魂”を入れるイベント「セレモニアルピッチ」が試合前に行われる。土曜日は谷繁と鈴木の両氏が務め、日曜日はなんと優勝監督の権藤博氏が登場。いったいどのように"魂"を入れるのか!?要注目だ。
☆今こそマシンガン打線復活なれ
ホセ・ロペスが離脱してからは、得点力不足に泣かされる状況が続いてる。チーム打率は26日終了時点で.249。阪神に次ぐリーグワースト2位の数字だ。ホームランは出るが、繋がりの無い打線は、なかなか得点が奪えず苦しんでいる。かたや優勝した1998年のチーム打率はなんと.277。翌年は.294と打ちまくり、ホームランは少ないものの、繋いで繋いで繋ぎまくる「マシンガン打線」は破壊力抜群だった。V戦士とその指揮官の魂の注入が、眠っている打撃陣の奮起のキッカケとなって欲しい。オールドファンも新しいファンも、ホッシーだって期待している。
取材・文 ・写真/ 萩原孝弘