15時から『RIZIN.14』が開催されるため、『やれんのか!』は朝9時に試合開始、12時にイベント終了を予定している。ちなみに選手の入り時間は朝の7時とのこと。前日に公開計量があるため、選手によっては調整が厳しそうだが、ファンにとっては丸1日“格闘技漬け”。たまらないイベントになりそうだ。
オープニングマッチには地下アイドルグループ・仮面女子のメンバーで、プロレスラーや格闘家としても活動している川村虹花が出場する。対戦相手は強豪、埼玉栄高校レスリング部出身でこの日がプロデビュー戦となるKREZY BEE所属のあい。身体能力の高さには定評がある川村だが、あいのレスリングで培ったパワーにどこまで対応できるのか期待したい。
また注目はこれがRIZINデビューとなる“キックの王子様”白鳥大珠だ。白鳥は那須川天心の父、弘幸氏が会長のTEPPEN GYM所属。181センチの長身と甘いマスクで、キック団体『RISE』で女性ファンが急増している22歳のイケメンキックボクサーだ。第3試合で、キック団体『REBELS』を主戦場としているウザ強ヨシヤ(テッサイジム/teamREBELS)とRIZINキックボクシングルールで対戦する。ウザ強も96年生まれだが、白鳥は早生まれなので、1学年上となる。
先日、TEPPEN GYMであった天心の公開練習の後に白鳥がデモンストレーションに臨んだ。すると、あまりの迫力に集まった報道陣からどよめきが起こった。白鳥は「朝は弱い」としながらも「大晦日に試合をしたいと言っていたので、準備はしていた」と急きょ
決まった出場を喜んでいた。試合に関しては「油断せずにきっちり自分のことをやるだけ。RIZINに出られるのは名を売るチャンスなんで、無難に勝つのではなく、KOは最低条件になりますね。蹴りでKOはあまりないので目立つかな」と笑みを浮かべながらキックによるKO勝利を宣言した。
彼はキックからボクシングに転向し、今年キックに戻ってきた。フロイド・メイウェザーと同じリングに上がることに関しては感じるものがあるようで「こんな日が来るとは思ってなかった」と信じられない様子。来年2月3日のRISE後楽園ホール大会では、RISEライト級王座決定戦に出場することが決まっているだけに、負けられない闘いとなる。「しっかり勝って、RISEのタイトルマッチに弾みをつけたい。自分のためにしっかり大晦日を僕が朝から盛り上げますよ!」“キックの王子様”が“キックの破壊王子”になれるのか?大晦日は午前中からさいたまがアツイ!
取材・文・写真 / どら増田