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【コラム】ボクシング中継をおこなうTBSの問題点を斬る!

 40戦無敗の王者、オーレドン・シッサマーチャイを相手に冷静な試合運びでTKO勝利し、最短7試合での王座獲得という新記録を樹立した WBC世界ミニマム級の新王者、井岡一翔選手の才能は素晴らしいものがある。その素晴らしさとは裏腹に試合を中継したTBSには物足りない面があった。

 まず評価すべき点は、放送が始まるとすぐに試合が始まる進行方法は非常に良い。今後、亀田兄弟の試合を放送する時にも余計な演出を入れずに同じ流れでおこなってほしいものだ。本来のボクシング中継はそうあるべきで試合前のムダな煽りは必要ないのである。

 実況に俳優、香川照之を起用したことは大いに評価できる。解説の鬼塚勝也、リングレポーターの内藤大助といった元世界王者達のお株を奪う的確なコメントぶりには驚いた。ネット上でも驚きの声が多く上がっていた。鬼塚勝也と内藤大助はもっとコメント力を磨いてほしいものだ。元王者の意地を見せてほしい。

 TBSが今後、ボクシング中継をおこなう上で改善してほしいことがある。後番組の『ぴったんこカンカン』との絡みがあるとはいえ、井岡の試合後に具志堅用高の現役時代の映像を流す番組構成である。
 具志堅は日本最多の防衛記録を持つ偉大な王者で20年以上前の映像でも大きなインパクトがある。井岡が新王者になった試合の余韻を吹き飛ばしかねない流れには甚だ疑問を感じる。
 長年、ボクシング中継をおこなってきたプライドがあるなら、その伝統を大切にしながらも新王者の印象を弱めない番組構成を心がけてほしい。(蟹山 新太郎)

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