例えば、今月6日放送分では、北川景子(22)が出演した。この手のキレイどころが登場する時には決まって石橋とコンビを結成し、対戦相手・木梨憲武(47)チームに勝利するという共通目的が生まれる。こうすることで、さらに石橋が本領を発揮しやすい環境が作られる。「本領」とは何か? それは、反則ギリギリのセクハラ&デートに誘う攻撃だ。
それは立場的に石橋ぐらいじゃないと繰り出せない攻撃で、時にそれが「オ○ンチンの先みたい」とアイドル歌手を表現して、猛バッシングを浴びたこともあったが、それが持ち味なのだから仕方ない。
この日も石橋はのっけから北川景子を「ものすごいキレイでしょ?」と持ち上げ、「今もっとも僕がデートしたい女の子」と褒めたたえる。すると、北川景子は嬉しいような困ったような、実に複雑な表情を浮かべた。そう、この表情を引き出すことこそが石橋の役割なのだ。なぜなら、その表情はドラマでも雑誌でも見せない顔だからだ。バラエティに出てくる以上、「女優でござい」というツラをされて出て来られてもこっちは困るわけで、視聴者との利害も一致するのだ。
しかもその表情というのが女としての表情なのだからタマらない。石橋が「男」として攻めるもんだから、ゲストの女優も「女」にならざるを得ないのだ。
ダイエットをしているという北川景子に「いいよ、それくらいの方が!」と言ったり、熱いモノを食べようとする北川景子に「フーフーしてあげようか?」と優しく語りかけたり、最近車の免許を取ったという彼女を「じゃあ、温泉行くか?」とあからさまに誘ったり。北川景子はその都度「女」の表情を見せる。
どちらかというと感情の起伏が乏しく、見た目以外のどこを好きになっていいのか、今ひとつわからなかったのだが、そんなわけで石橋のおかげでちょっとだけ北川景子が好きになった。