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キャンプ情報 2012年大混戦の予兆 巨人編

 杉内俊哉、ホールトン、村田修一…。原巨人の戦力は他球団を圧倒している。当然、大型補強に批判的な声も多いが、昨年と比べ、チームの雰囲気は確実に良くなっている。「チームに喝を入れるためにも、2、3年おきに大型補強をすべきではないだろうか」−−。これが巨人キャンプを見た正直な感想である。

 阪神、中日などのスコアラーの姿も確認できた。新加入の杉内たちに脅威を感じているからだろう。データ解析やクセ盗みに定評のある敏腕スコアラーがキャンプ序盤から派遣されるケースはあまり多くない。彼らは杉内に対し、「140キロ台後半が出ていた」とハイペースでの仕上がりぶりを認めていたが、好不調は実戦登板してみなければ分からない。ホークス時代からそうだったが、杉内のブルペンでの投球練習は独特である。直球とスローボールを交互に投げる。「投球フォームの溜め」を身体に覚えさせるためらしいが、2球続けて直球が見られないうえに、上下にバラつくときもあり、球質そのものを判断するのが難しいのだ。もっとも、7日にブルペン入りした際には阿部慎之助の構えたところに、寸分も狂わず、投げ込んでいたそうだが…。
 「(調査内容の詳細は言えないが)去年と比べて、杉内がハイペースで調整しているのは間違いない」(ライバル球団スコアラー)
 開幕戦は3月30日。昨季は震災の影響で4月12日に変更されたが、当初の予定は3月25日だった。移籍1年目でハイペースになりがちになるのは分かるが、経験豊富なローテーション投手なら、自分のペースで調整できるはずだ。ひょっとしたら、杉内は『開幕投手』を内々に伝えられているのではないだろうか。

 巨人投手陣で目立ったのは、東野峻。フリー打撃に登板し、阿部、実松一成に約50球を投げ、ヒット性の当たりは2本だけ。重心を低くするため、投球フォームをマイナーチェンジしたのは聞かされていた。左腕のアクションが小さくなったので迫力はなくなったが、ストレートがシュート回転する弱点は克服されていた。
 杉内、内海哲也、沢村拓一、昨季パ・リーグ最多勝のホールトンは『先発6人枠』に入るのは間違いないだろう。ゴンザレス、小野淳平、東野が5番手以降を争っているのだから、先発投手陣のレベルはかなり高い。
 しかし、救援陣には一抹の不安が残る。クローザーが予定されている久保裕也は、右足股関節の故障で、開幕に間に合うかどうかといったところ。新外国人投手のスコット・マシソンだが、ブルペン投球を見る限りでは制球難に苦しみそうな気がする。全体的にボールが高いのだ。原辰徳監督が「今季の新人王候補」とも期待する宮國椋丞は、先発タイプ。二軍で52試合にリリーフ登板したリン・イーハウが「影のクローザー候補」とも聞いていたが、一軍レベルの細かい野球にはまだ付いていけそうにない。サイドハンドで150キロ近くが出るのは魅力的だが、投内連携プレーを見た限りでは、セットポジションからの投球にばらつきがあり、クイックモーションも一軍レベルには達していなかった。「ゴンザレスかホールトンが救援にまわる」なんて情報も飛び交っていたが、見方を変えれば、救援陣の人材難を懸念する声がチーム内部からも出ているということだろう。

 打撃陣だが、阿部を4番に固定する構想が進められている。原監督の「左打者が続く打順を好まない」、「1番に斬り込み隊長的なバッターを置く」これまでの采配を考えると、1番・坂本、2番・藤村、3番・長野、4番・阿部、5番・村田、6番・小笠原…の打順も予想されるが、この場合、昨季の敗因の1つにも挙げられた『犠打の成功率の低さ』は解消されないだろう。『2番・藤村』は出塁してこそ光る選手であり、坂本が出塁した後の打席で、「バント」でベンチに帰らせるのはもったいない。藤村ほどのスピードがあれば、「併殺はない」と捉え、ヒッティングのサインを出した方が得策だ。
 犠打の練習は、主に打撃マシンによるもの。他球団も同様だが、巨人はそれに割く時間が少ないように感じた。

 杉内、村田の加入で緊張感のある練習が行われていたが、長打で得点を狙うイケイケの攻撃スタイルは今年も変わらないようだ。

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