しかし、松井秀喜外野手(35)には、ヤンキースの本拠地・ニューヨークから離れられない事情もあったのだ。
「ニューヨークから引っ越すことになるので、松井は大損ですよ」(関係者)
メジャーは30代半ばのDHを買いたたく傾向にある。エンゼルスにしても、松井側に提示した年俸は、ヤンキース時代のちょうど半分の650万ドル(約5億7000万円)。「昨年オフ、アブレイユが大幅減俸でエンゼルスに拾われました。今季、『まだ活躍できる』ことを証明し、オフに大幅増で契約更改したので、松井も…」の声も聞かれたが、ゴジラの減収はバットでは取り替えそうにない。
松井は昨年3月の結婚を機に“愛の巣”を購入している。ニューヨーク・ハドソン川沿いの再開発地に新築された超高級マンションで、広さは約200平方メートル。ベッドルームが4室もあり、その購入費用は日本円で10億5000万円。05年にも『トランプ・ワールドタワー』の一室を購入しており、こちらはイーストリバーの摩天楼も一望できる。お値段は、推定3億円強…。
「どちらのマンションも、不動産王のドナルド・トランプ氏の開発したもの。日本人向けの観光ガイドにも紹介されていますよ」(前出・同)
エンゼルスの本拠地・アナハイムの近郊に転居する予定なので、2軒の高級マンションは手放さなければならないが、この不況下である。米・不動産紹介誌に興味深い記事も掲載されていた。
<A-RODの豪邸が売れない>
A-RODこと、アレックス・ロドリゲスといえば、マドンナとの不倫が発覚し、昨年に離婚。前夫人と暮らしていたフロリダの超高級豪邸を約14億円で購入したものの、<10億円以下にダンピングしても、買い手がつかない>というのだ。
松井の高級マンション2軒が同じ運命を辿るのは必至だ。買いたたかれたのは、打棒だけではないようだ。