「あげまん」とは「上げ間」が語源。つまり、「あげまん女」というのは、男との間の取り方が絶妙で、男がその女性と付き合っていると、どんどん調子が上がって運も良くなってくるというもの。
「さげまん」とは、その逆で、その女性と付き合うと男のヤル気をどんどん削いでいき、結果ストレスは溜まるわ、体の調子は悪くなるわ、チャンスは逃すわと、どんどん運が悪くなってくること。
では、どんな人が「あげまん女」と付き合っているのか、芸能人等でそれらしきカップルを探してみると…男も「上げ間」である場合が多いように思える。 所謂『類は友を呼ぶ』ということなのか、逆もまた然りで、下げ調子の人が同じく低調な人と付き合ってお互いに不幸になっていく場合も多く感じられる。文字通り、「富める者はますます富む、貧しき者は、ますます貧しくなる」と言うことなのだろうか。
これは、友達同士の付き合いに関しても同じ事がいえる。
周囲を見回してみても、人付き合いがうまくいっていない人は、どうも『間の取り方が悪い』『間が抜けている』『間が悪い』という人が多く感じられる。これらの言葉を今風に言えば【コミュニケーション能力が低い】【KY(空気が読めない)】 という言葉になるのだろう。それにしても、人との付き合い方に関する言葉に距離感を表す“間”と言う言葉が使われているのが興味深い。やはり人は“間”の取り方、“間合い”を上手に取ることを考えなければならないのだろう。
以上の点から考えると、「上げ間」と付き合うためには、自分が「上げ間」になるということが一番大切ということになるのだろう。なかなか難しいことではあるが。
(巨椋修(おぐらおさむ)・山口敏太郎事務所)