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【雅道のサブカル見聞録】モンハン夫婦急増中

 『モンスターハンターポータブル』といえば、05年からカプコンより発売されているPSP用人気ハンティングアクションゲーム。去年の12月にはシリーズ第三弾となる『モンスターハンター ポータブル 3rd』が発売され、ますます携帯ゲーム界を席巻している。このシリーズがここまで人気を得た要因として、ゲーム機同士による最大4人までのマルチプレイ(複数人での共同プレイ)が可能という点が挙げられる。PSP本体とソフトを持っている人がいれば、どこでも手軽に数人でゲームを楽しめるのだ。実はこのゲームのマルチプレイという要素、最近冷え切った夫婦仲の改善のコミニケーションツールとして一役買っているらしい。

 これはとある女性誌の編集者に聞いた話だが、『モンスターハンター ポータブル 3rd』の発売直後から、アンケートで最近ハマっているものと質問すると“モンハン”と回答する人が増えたそうだ。特に20代後半から30代後半の主婦に多いとのこと。しかも夫婦でマルチプレイを楽しむケースが多いらしい。一体どういう理由で始めたのだろうか。深夜に夫が夫婦の営みそっちのけでゲームをしていて興味をもったのだろうか。普通だったら頭にきて捨ててしまいそうな気もするが、20代後半から30代後半の人というのは昔からテレビゲームが身近にあった世代。それに最近では携帯電話などのゲームを主婦が好んでプレイするケースも多いので、意外とその辺りのことには寛容なのかもしれない。

 その女性誌編集者が話すにはこの主婦人気の要因には、08年3月に発売された『モンスターハンター ポータブル 2nd G』に新要素として追加された“オトモアイルー”システムが影響しているのではないかという。アイルーというのは同シリーズに登場する猫型の獣人族モンスターなのだが、可愛らしいデザインが人気で、アイドル的な地位を得ている。2nd Gからこのアイルーをお供にして狩りに参加することできるようになり。夫のプレイ中にこのキャラの愛らしさに興味を持った主婦が、3rdの発売を機に購入しているのではと考察した。更に3rdからはハンターと同様にオトモにも武器、頭部防具、胸部防具の装備が可能となっており、細やかなドレスアップの好きな女性の感性を刺激する要素も前作以上にあるとのこと。

 売り手側も女性ユーザー増加を意識しているようで、アイルーのをモチーフにしたグッズが、キーホルダーや小物入れ、食器などに到るまで、幅広い商品展開で発売されている。他にもソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンがPSP-3000のブロッサム・ピンクカラー、2GBのメモリースティック、オリジナルデザインのPSP専用ポーチを同梱した『PSP バリューパック for Girls』の発売を2月17日に予定している。ソフトの同梱こそしていないが、時期的に『モンスターハンター ポータブル 3rd』での女性需要を見越してとの噂だ。

 このゲーム、ネットゲームほどではないが、結構やり込み度がものをいう。時間の余裕のある主婦の方がプレイ時間も取れるので、スキルポイントなどが上がるのも早いだろう。そうなると夫の方が難しいハントの手伝いを頼む場合も多いはずだ。マンネリ化し会話の少なくなった夫婦が共通の話題を持つには持って来いのソフトかもしれない。しかも対戦ゲームではないので、どちらかが一方的に勝って変な軋轢を産もこともなない。モンハンの攻略の話題から会話も増えたと語る主婦も多そうだ。子はかすがいならぬモンハンはかすがい状態だ。最近の携帯ゲーム機の進歩は人間関係の修復にも一役買っているのかもしれない。(斎藤雅道)

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