“脱北”を描くということで製作は極秘にすすめえられたという。キム・テギョン監督は「北朝鮮の友好国である中国やモンゴルでも撮影が行われた。前もって情報が漏れてしまうのは非常に危険で衝突がある可能性もある。また韓国国内でも政治的に利用される恐れもあったし、逆に反対にあうかもしれない。監督として自由につくる気持ちが萎縮してしまう可能性があった」とその理由を説明した。
記者会見にはキム・テギョン監督の他に北朝鮮難民救援基金の加藤博氏、また幼いころに北朝鮮から実際に脱北した女子大生キム・ジュグムさんが参加。キム・ジュグムさんは同作について「(劇中での)街の通りの様子や闇市場よく似ているし、自分も経験した」と語り、記者から「北朝鮮にいた時、一番つらかったことは?」と質問されると「親を亡くした瞬間は思い出したくない」と涙を流す場面もあった。