search
とじる
トップ > 社会 > 動機は「食事の量が少ない」84歳男、介護職員と入居者を包丁で刺し逮捕 異常な事態に恐怖の声

動機は「食事の量が少ない」84歳男、介護職員と入居者を包丁で刺し逮捕 異常な事態に恐怖の声

pic pic

画像はイメージです

 18日、横浜市旭区のグループホームで、入所していた84歳の男が、同じ入居者だった61歳男性を包丁で切りつけたとして逮捕される事件が発生。犯人の幼稚な動機に、怒りの声が噴出している。

 男は18日午後0時55分頃、入所していたグループホームのダイニングキッチンで、52歳の女性職員を刃渡り約15センチの包丁で切りつけ軽傷を負わせ、さらに、居合わせた61歳男性の首や肩も複数回切りつけた。

 命の危険を感じた被害者2人は、傷を負いながらも逃げたため命に別条はなかったが、一歩間違えれば殺されていた可能性もあった。男はまもなく通報され、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された。

 84歳の男が凶行に及んだ理由は何だったのか。警察の取り調べに対し、動機について、「施設の出す食事の量が少ないのでやった」と話しているという。分別あると思われる大人が、「食事の量が少ない」という子供のような理由で怒ったとは驚きだ。

 男は包丁で人を傷つけたことは認めているものの、「怪我はさせたが殺すつもりはなかった」と殺意を否認している。警察では男が施設に不満を募らせており、それが爆発してしまったのではないかと見て捜査を進めている。

 この異常なニュースに、「闇を感じた」「怖い」「介護職員がかわいそう」など、驚きの声が上がる。一方で、介護の現場を知る人からは、「認知症と嘘をつけば無罪になる可能性もある。今後の施設運営を考えると入所者を訴えることはできない。介護経営者は職員を守ってくれない」「自分の先輩職員も刺されたことがあると言っていた。逮捕できるようになったことはいいこと」「結局、損をするのは被害に遭った職員。包丁をどうして持たせのかなど追及されているかも」「騒ぎを起こしたとして辞めさせられるかも」など、介護の過酷な事情を明かす声が並んだ。

 高齢化社会が進む中で介護の重要性は高まっているが、その現場で働く人々の待遇は悪いと言わざるを得ない。このような事件を発生させてはならないが、職員だけを責めるようなこともあってはならない。

 問題を起こした入所者へ毅然とした対応を認めるとともに、このような事件を起こさないよう、施設運営会社が対策を立てていくべきだろう。

関連記事


社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ