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エロは強し 「ボーイズラブ」電子書籍市場を左右するか

 アダルトコンテンツが市場発展の起爆剤になるとは、よく言われる話です。

 VHSがベータに勝利したのは「アダルト物の種類が多かったから」とも言われている位です。
 現在、日本の電子書籍市場の牽引役になっているのが、携帯用アダルトマンガです。昔の名作を電子化したものもありますが、強いのは圧倒的にアダルト系です。その中でも紙媒体に比べ顕著な伸びをみせているのが、男性同士の恋愛を扱う女性向け作品「ボーイズラブ」です。

◆ボーイズラブを支えている人々

 書籍の形だと本屋で買うのは恥ずかしいけれど、電子書籍なら傍目には分かりにくい。その手軽さが、女性の心を掴んだのでしょう。気軽にボーイズラブを読む層が拡大したその一方で、彼女や友人が「腐女子」だと分かり、どう接するべきか戸惑っている人も少なくありません。

 結論から言うと、他の趣味と同じで、無理をして理解しなければと思い込む必要は無いでしょう。
 ボーイズラブを愛好する女性だって、四六時中その事で頭が一杯という事は無いですし、交友関係が腐女子に限られているわけでもありません。

 同人活動をするなど「オタク気質」が高まってくると、遊ぶための時間や資金が減るなどの弊害が生まれることもありますが、これは腐女子に限った話ではありません。

 また、男同士の恋愛という異質な雰囲気に抵抗感がある人もいますが、逆に言えば「男同士」という以外に変わった点はありません。ストーリーは少女漫画やハーレクインを思わせる、「権力者のイケメンに溺愛される」王道恋愛物がメインです。

 「障害のある恋にロマンを感じるのでは」という見方もされていますが、近年のボーイズラブでは、現実的な同性愛差別を扱う展開は殆どありません。受け役の男性を女性に置換しても全く違和感が無さそうなのですが、そこはやはり超えられない一線なのでしょう。

◆ボーイズラブ市場のこれから

 順風満帆に見えるボーイズラブ市場ですが、市場は既に飽和状態であるとの見方も強いです。

 また、電子書籍普及の一翼を担うアップルでは、スティーブ・ジョブズ氏が、
 「アダルトコンテンツが欲しければiphoneではなくAndroidを買え」
 と発言しているくらい、ポルノへの規制を徹底していることも無視できないでしょう。

 これまでの歴史を制してきたのは、本能に忠実なほうでした。今回は「理性」と「本能」のどちらが勝利するのでしょうか。(荒井)

【参照】非モテタイムズ
http://himo2.jp/

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